7th International Conference on Animal-Computer Interaction (ACI2020)はThe Open Unievrsity(英国)の主催でオンライン開催された(Microsoft Teamsを使用)。12か国からの採択(ペーパー13件、ビデオポスター5件、ライブデモ1件、Doctoral Consortium4件、ワークショップ1件)で、対象となった動物は16種であった。10日はZoomとMiroを用いたワークショップが開催され、Playfulなインタラクションについて議論がなされた。ビデオポスター(10分間の口頭発表)のセッションでは、7月に開催されたAnimal-Centered Computingのサマースクール 内の学生グループワークの発表が2件招待されていた。ライブデモでは中継でオウムがタブレットを使用する様子がインタラクティブに紹介された。11日の終わりには、予め配布されていたカクテルの手作りレシピを参考にオンラインパーティが行われた。12日は農場の動物をテーマに招待講演3件が行われたほか、自然農法に拘った農場を舞台に牛に挨拶して回る1人称視点動画が1時間ほど流され、著者は日本時間の深夜にひたすらぼーっと牛をみていた(牛さん可愛い…)。牛との挨拶後に、農場の方々とビデオ通話の時間が設けられ、自然農法におけるACI研究の需要などについて質疑応答がなされた。キーノートはヨウムの高度な認知能力の発表で著名なペッパーベルグ教授の講演であった。小さいながらも盛りだくさんな内容でACI2020は幕を閉じた。

 

北海道大学大学院 情報科学院 情報科学専攻 春日遥