会長挨拶

学会設立から20年

ヒューマンインタフェース学会会長 下田 宏

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ヒューマンインタフェース学会は、その前身の計測自動制御学会ヒューマンインタフェース部会から1999年に独立し、今年は設立20周年を迎えます。私の恩師で元学会長の吉川榮和先生が学会設立に貢献されていた関係で、私も当時から学会活動にかかわってきており、「設立からもう20年も経ったのか」と思うと少し感慨深いものがあります。学会設立から10年間は、学会運営を軌道に乗せるべく多くの会員の皆さんが知恵と労力を出し合い、頑張ってきたように思います。そのおかげで一時期は学会員数も当初の2倍程度まで増えましたし、秋に開催されるヒューマンインタフェースシンポジウムでは250を超える研究発表がありました。しかし、その後の10年間は徐々に学会の活動が落ち着いてきて、会員数はピーク時の7割程度となっています。会員数の減少は様々な活動に参加する会員の減少につながるだけではなく、学会の経済的基盤にも悪影響を与えます。現在、多くの学会で同じような問題を抱えていますが、私たちの学会はこの10年間あまり変化がなかったことが原因かもしれません。

そこで、学会設立20年のこの機会に、各学会活動を見直し改善したいと思っています。例えば、論文誌掲載の新しい論文はJ-Stage上でオープンアクセスになっていますが、過去の論文はまだ学会のWebサイトに掲載されたままです。これらの過去の論文も徐々にJ-Stageへ移行するように取り組みます。また、論文のカテゴリーや査読システムの見直しも図っていきたいと思っています。学会誌では、昨年から今年にかけて試験的にフルカラー化し内容も刷新していますが、来年度からはこれを継続していきます。同様に、研究会やシンポジウムもその開催方法や内容を見直し、新しい取り組みを始めていきたいと考えています。学会のWebサイトは現在スマートフォンでの表示にも対応しておらず、また学会の様々な面白い活動の様子も十分伝えられているわけではありません。これについても全面的なリニューアルを計画しています。

最近は深層学習に代表されるような新しい人工知能(Artificial Intelligence; AI)技術のブームがやってきています。その恩恵により、コンピュータに制御された機械がさらに高機能化・高性能化していくことが予想されます。機械と私たち人間との関係はさらに複雑になることも考えられ、ヒューマンインタフェースも新しい局面を迎えて、その重要性がますます増していくことでしょう。このようななか、ヒューマンインタフェース学会は設立20周年を契機に、様々な新しい取り組みにチャレンジしていきますので、会員の皆様にもご協力いただきますようお願いいたします。

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