上田 樹美(京都大学)

 

2024年9月のシンポジウムでは幹事を務めさせていただきまして、大変お世話になりました。身に余る役職でしたが、大会長の石井先生が掲げた学会テーマ「学問を楽しむ・伝統を楽しむ」を体現した会の実現に多少は貢献できたと自負しております!いかがでしたでしょうか。

 

このタイミングでリレーエッセイが回ってきたということは、ここはやはりシンポジウム幹事の手記を書くべきところでしょう。こういう時のために書き溜めておけばよかったのですが、そんなにマメな人間ではないので、手元に出来上がった文章などあるはずもなく。せっかくなので嬉しかったことを中心に、思い出しながら書き綴ってみます。

 

 

想像以上に順調に進むシンポジウムの合間、

「なかなか居ないよ!司会しながらあの勢いで議事録を打てる人」

と、実行委員会で私が司会進行 兼 書記(議事録の打ち込み作業)を行っていたことを指して、何名かの方に褒めていただきました。これを褒められるとは露ほども思っておらず、最初「そこですか!?」と奇妙なリアクションをしてしまった記憶があります。驚いたとともに、自分の得意を認識できて、じんわり嬉しい気持ちです。

 

実行委員会中のイメージはこちら。

ノートパソコンに縦置きにしたディスプレイを繋げて使用している様子のイラストです。ノートパソコンのディスプレイには議事録が開かれており、サブディスプレイにはオンラインの参加者やチャット、委員の一覧やエクスプローラ、メモを開きながら作業をしていたことが描かれています。話す時間が長かったために、コーヒーとお茶、のど飴を準備して挑んでいたことを示すイラストも描かれています。

実行委員会中の幹事の机の上の様子

 

結構なマルチタスクをこなしている風で面白いですね。議論の内容について合意を取りつつ進行する必要を感じていたため、話をその場で書き起こしながら進めることを重視していました。

改めて振り返ると、その場で内容を書き起こすことで、理解し記憶しやすくなったような気もします。加えて、書き起こしが滞ると、理解が及んでいないと自覚できますし、見ている人にもそれが察せられ、その場で再度質問しやすいという利点があったように思います。オンライン会議では、資料を共有するとカメラに映る顔表情などはさらに見えにくくなりますが、文章を打つ様子が一種のノンバーバル情報として働き、コミュニケーションを取りやすくしてくれたようです。

 

ついでに、適当なwebサイトでタイピング速度を測ってみました。キーボードや計測サービスによって結果がまちまちですが、平均打鍵速度は7.5~8.5くらい、平均文字数は変換なしで1分250±50文字くらいのようです。いまいちピンときませんが、何かの資格がとれるくらいのよう?チャレンジしてみようかな。

 

 

休憩室の準備中をはじめ何度か頂いたお声かけ。

「もしかして、Discordの上田先生ですか?」

これもかなり嬉しかったです!たくさん投稿した甲斐があります。

Discordの雑談用チャンネルは、もともと参加者の投稿ハードルを下げる狙いで始めたものでした。参加登録者限定のサーバでは限界があるにせよ、実現にはもう少し時間をかけた運用や工夫が必要だったと感じています。途中からは方針を転換し、現地参加への期待や盛り上がり感を高めることを目標にしていました。開催期間中の連絡にDiscordを利用する予定だったこともあり、普段使わない人にもDiscordの確認を習慣にという期待もありましたが、これも短期間ではなかなか難しい。

「#ごはん」に関しては実はかなり初期のころからアイデアがあったにも関わらず、協力をお願いするには準備不足で、かつ自身のストックも早い段階で使い果たしてしまうという計画性の無さ、なんとも不甲斐ない!とはいえ、会期直前から期間中は大会長や参加者の皆さんからも投稿して頂きまして、うれしく、盛り上がれるポテンシャルを感じています。次回のシンポジウムではどのような形でSNSを利用されるかわかりませんが、引き続き盛り上げに協力したいです。

 

 

そして、大好評を頂いた「私は〇〇です」シール!

今回のシンポジウムのミニ企画として、名札に貼るシールを配っていました。過去のシンポジウムで実施した内容を参考にした「初心者」マークと、主に就活マッチングを狙った「求人中・考え中」シールのセットです。初心者と対をなす「ベテラン」シールは、自分では貼りにくい(貼りたくない)というコメントが多かったので、お互いに任命する方式を基本としていました。どれも会話のきっかけづくりとして機能していたようで、特に「求人中・考え中」は企業展示の方にも好評だったとも聞いています。アイデア出しや台紙切りに付き合ってくださった方々、ありがとうございました。

 

ちなみに、実はパワーポイントを使った自前のデザインです。印刷時のレイアウトだけはどうしても難しく、別ソフトを使用してしまい悔しかったのですが……データはいつでもお渡ししますので、利用したい方はぜひ上田までお声かけください。

 

パワーポイントの画面のスクリーンショットと写真の2枚からなる図です。写真に写ったデザインシールがパワーポイントで作成されたものであることを示しています。

「私は〇〇です」シールの作業中の様子と出来上がり品

 

 

おっと、もう1800文字を超えていますね。依頼では確か600~1500文字程度と書かれていたような気がしますが、私はリレーエッセイのファンなので、過去に2500文字くらいは普通に掲載されていることを知っています。よし、これで提出しちゃいましょう。

 

改めまして、シンポジウムに関わったすべての方に、この場を借りて心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました!

 

中央にピースサインをしている幹事、右下に大会長、上下には京都で開催されたシンポジウムではありがとうございましたという趣旨の文字、背景にはノベルティやエクスカーションの鵜飼、立て看板や京都大学の風景などが描かれている、ヒューマンインタフェースシンポジウム2024の要素が詰め込まれたイラストです。

趣味のイラストの話はまたどこかで。