村田 和義(青山学院大学)

 

12月になってそろそろスキーシーズン到来ですね!
ということで、今回はスキーの話題をさせていただきます。

 

大学の基礎スキー同好会に所属していた仲間と一緒に卒業旅行で海外スキーに行こうとなり、北米有数のスキーリゾート、カナダのウィスラー&ブラッコムへ行きました。ウィスラー&ブラッコムのコースは初級、中級、上級、超上級(通称ダブルブラックダイアモンド)の4つに分かれています。一説によると、ここでいう上級コースが日本でいう超上級、超上級コースはほぼ滑走禁止エリアに相当するらしいのですが、当時はそんなことは全く知りませんでした。我々はみんな大学入学後にスキーを始めた素人に毛が生えた程度の技術レベルだったのですが、そこはまだまだ学生で怖いもの知らず。無謀にも「ダブルブラックダイモンド!これは行かないと!」と軽いノリで、上級、超上級コースを見かけたらとりあえずチャレンジしてみたのでした。

 

そんな中で印象に残ったコースをいくつか紹介します。

 

滑り始めてしばらくのこと、目の前に突然崖があらわれました。怖々下を覗き込むと2〜3メートルはありそうです。どこかでコース間違った?ちょっと戻ってみる?と相談していると、後ろの方から颯爽とやってくるスキーヤーが。そしてそのまま崖をジャーンプ!瞬く間に小さくなっていく後ろ姿が強烈に印象的でした。これコースなのー!?と驚いたのですが仕方ないので我々も崖をジャーンプ(ただ落ちただけともいう……)したのでした。ちなみに、その先は見渡す限りの新雪パウダーゾーンが広がっていてめちゃめちゃ気持ちよかったです。

 

カナダの雪にも慣れてきた頃、他のスキーヤーが立ち止まって下の方を眺めているので一緒になってみてみたら、ものすごい急斜面。それも真っ直ぐ立って手を水平に伸ばしただけで斜面に触れられそうなくらいの超急斜面。斜面というかどうみても壁です。これはちょっと、と躊躇していると上の方から颯爽とやってくるスキーヤーが。我々の方をチラリとみて微笑むと、そのまま弾むような小回りで滑り降りていきました。ということで我々も頑張って弾んで(転げ回って)いったのでした。一度コケようものなら……まあ地獄でしたね。

 

崖、壁ときたら次はもちろん、林です。ゲレンデ途中に生い茂る林の前にも当然のようにコース案内版が。行くべきかどうか相談していると後ろから颯爽とやって来たスキーヤーが(ry

 

そんなこんなで様々なコースを堪能しつつ、下の方まで降りてきたところで斜面の脇の方に入っていくコースを発見。ここまでいろんな斜面を体験してきたので「もうなんでも来いやな!」と躊躇なく突入することに。入口のちょっとした薮を抜けて目の前に現れたのは……
数メートル下に流れる小川!
春になったらザリガニ釣りとかしてても違和感なさそうな幅1メートルくらいの小川!
小川の側まで滑り降りて、小川沿いをスキーで進むのはかなりシュールな光景でした。

 

次の日、現地ゲレンデガイドのお姉さんにこのことを話すと「マジかお前ら」という反応でした。超上級であれならカナダの滑走禁止エリアってどんなところなの?と試しに聞いたところ、「何かあっても誰も助けてくれない(レスキューも来てくれない)ところ」だそうで。日本のスキー場とはスケールが違うなーと謎に納得したのでした。

 

そして月日は流れ、大学院修了時。今度はヨーロッパへ行こうということで、世界最大規模のスキーエリア、フランスのヴァルディゼールへ。これまた忘れられない体験をしたのですが、その話はまたの機会に取っておきます!

右が筆者、場所はカナダではありませんが……