9月10日(水)
コース3 事例で学ぶ人を扱う工学研究の倫理 その研究、大丈夫?(パート3)
コース1 リソース中心のBCPデザイン
概要 | 近年、様々なセクターで災害時の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の重要性が認識されつつあります。本講習では、アンケート調査による集合知やゲームを通して、実践的なBCPをより容易に作成するための方法論とその基盤理論(リソース中心のBCP)について紹介します。 |
講師 | 菅野 太郎(東京大学) 東京大学大学院工学系研究科システム量子工学専攻博士課程修了。博士(工学)。社会技術研究システム( 現)RISTEX)専任研究員、東京大学助教を経て、2008年より東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻准教授。認知システム工学の観点から、チームレジリエンス、災害レジリエンスに関する研究を展開。 吉田 悠(日本大学) 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略専攻博士後期課程修了。博士(工学)。NEC中央研究所、KDDI総合研究所研究主任を経て、2021年より日本大学生産工学部創生デザイン学科専任講師。インタラクションデザイン、UXデザイン、サービスデザインの研究に従事。レジリエンス工学や安全管理技術、リビングラボ等の分野のトピックを題材に、現場と共創しながらインタラクションをデザインすることに興味がある。認定人間工学専門家、HCD-Net人間中心設計専門家。 |
コース2 未来を共創するSFプロトタイピング
概要 | イーロン・マスクやジェフ・ベソスなど、世界のビジネスリーダーの多くがサイエンスフィクション好きを公言しているが、はたしてSFからどのようにイノベーションの着想を得るべきなのだろうか。 本講習では特に、新規事業開発やビジョンメイキング、研究アイデア発想の手法として注目を浴びている「SF思考」「SFプロトタイピング」について紹介する。 SFの作成を通して他者と未来像を議論・共有し、そこから今やるべきことをバックキャスティングしていく……一見簡単に思える本手法だが、実践しても意外なアイデアが出てこなかったという声もよく聞く。 多くの実践者が勘違いしている前提や、つまずきがちなポイントなどを、実際に様々なプロジェクトに携わった経験から、ワークショップを実施しながら紹介する。 ※ワークショップには1人1台PCを持参すること。 |
講師 | 宮本 道人(慶應義塾大学/筑波大学) 1989年生。博士(理学、東京大学)。筑波大学国際産学連携本部産学連携准教授、慶應義塾大学SFセンター特任講師、ZEN大学客員講師。フィクションと科学技術を組み合わせてイノベーションを生む手法を研究。三菱総研、NEC等の未来共創に協力。ノンスタ石田氏らと漫才VR開発。著書『古びた未来をどう壊す?』、編著『SF思考』『SFプロトタイピング』。 峯岸 朋弥(専修大学) 2024年筑波大学大学院理工情報生命学術院システム情報工学研究群知能機能システム学位プログラム博士後期課程修了。同年4月より、専修大学ネットワーク情報学部助教、ヒューマンエージェントインタラクション、人工知能,SFプロトタイピングの研究に従事。人工知能学会、情報処理学会会員。慶應義塾大学サイエンスフィクション研究開発・実装センター共同研究員、日本大学文理学部情報科学研究所客員研究員.博士(工学)。 |
コース3 事例で学ぶ人を扱う工学研究の倫理 その研究、大丈夫?(パート3)
概要 | 人を対象として扱う研究活動では人権やハラスメント等、対象者に与える影響について注意しながら実施する必要があります。人を扱う研究の中でも医学・看護学系と異なり、ヒューマンインタフェース学会の中核をなす工学系や心理学系等の非医学系の関連領域では、研究倫理に対する温度差が非常に大きく問題になっております。今回も最新動向を織り交ぜながら、参加の皆様に判り易くヒューマンインタフェース分野の研究倫理を解説致します。ヒューマンインタフェース分野が学際的であることから、今回は社会科学系や学際系の研究で気を付けるべきこともお話いたします。また、今回も研究倫理の相談コーナーも開設し、お困りのことなどを共有し解決に向けた検討の場にいたします。 講習会資料・受講にあたってのお願い: 「事例で学ぶ 人を扱う工学研究の倫理~その研究、大丈夫?(近代科学社)」 著者 福住 伸一・西山 敏樹・梶谷 勇・北村 尊義 を購入の上でご参加ください。 |
講師 | 福住 伸一(理化学研究所) 国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター 副チームディレクター。東京都立大学客員教授、公立千歳科学技術大学客員教授。1986年慶應義塾大学大学院工学研究科修士課程修了。同年NEC入社。2018年4月より理化学研究所。工学博士(慶應義塾大学)、認定人間工学専門家。科学技術の社会受容性の研究、ヒューマンインタフェースの心理学的・生理学的研究および人間中心設計プロセス関連の研究開発に従事。日本人間工学会理事、人間工学専門家認定機構長、ヒューマンインタフェース学会理事・監事、国際人間工学連合(International Ergonomics Association (IEA)) 理事 (Advisory Group on Standardization)を歴任。2014年度はこだて未来大学客員教授。ISO TC159(人間工学)/SC4(HCI)国際エキスパート。2020年よりISC TC159/SC4-ISO/IEC JTC1/SC7 Joint Working Group28(Common Industry Format for usability)共同議長。2021年度経済産業省産業標準化事業経済産業大臣賞受賞。 西山 敏樹 (東京都市大学) 東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科教授(2025年度に研究教授の称号を得る)。博士(政策・メディア)。1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部社会経営コース卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程、同後期博士課程を修了。財団法人地域開発研究所研究員(客員)、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師、慶應義塾大学教養研究センター特任准教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授、慶應義塾大学医学部特任准教授等を経て現職。特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会評議員の他、一般社団法人日本テレワーク学会理事・学術部長も務める。専門領域は、ユニヴァーサルデザイン、モビリティデザイン、テレワーク環境、社会調査法等。交通用車両の開発に関する大型プロジェクトを多数経験。ユニヴァーサルデザインに関わる地域開発も多数手掛けており、研究や実務の成果の表彰も25件にのぼる。関連著書も31冊。路線バスの2024年問題に精通しており、マスコミへの登場回数が交通分野の研究者で最多である。 梶谷 勇 (産業技術総合研究所) 国立研究開発法人産業技術総合研究所人間社会拡張研究部門主任研究員。1999年筑波大学大学院博士課程工学研究科修了。博士(工学)。2000年電子技術総合研究所入所、組織改編を経て現職。電動義手、福祉工学、介護ロボット等の開発、評価、社会実装等に関する研究に加え、国プロ等での開発事業者らの倫理審査申請支援やガイドライン作成の経験を経て工学領域での倫理審査に関する研究にも従事。 北村 尊義 (香川大学) 2015年京都大学大学院エネルギー科学研究科博士後期課程を指導認定退学。博士(エネルギー科学)。同年立命館大学情報理工学部助手、2019年同助教、2021年2月より香川大学創造工学部造形・メディアデザインコースに准教授として着任し、現在に至る。ヒューマンインタフェース学会ではシンポジウムにて2013年、2014年、2015年、2018年の優秀プレゼンテーション賞を受賞している。また、会誌編集委員、電子広報委員や研究会委員として活動している。研究実績は人の行動促進やコミュニケーション支援、観光支援、防災減災、メディアアートなど幅広い領域にあり、研究方法としてはシステムデザインの提案とそのプロトタイピング評価が多い。教育方面では「積極的な学びの姿勢に不安を感じさせない大学初年次教育」に向けた活動が評価され、心理的安全性AWARD2023で最高位のPlatinum Ring、2024年度2024年度中国・四国工学教育協会賞を受賞している。 |