HI学会研究倫理WG 委員長 福住伸一

 

COVID-19(新型コロナウィルス)の感染が拡大し、未だ終息までは見通せない状況下、当局から国民に向けて世間では三密(密接、密閉、密集)を避けるよう要請が出ております。これを受け、大学や研究機関等では、授業のオンライン化はもちろんですが、人を扱う研究を進めることが困難になってきております。学会員の方々も、生体生理計測、心理実験、フィールド調査等、三密のいずれかに該当してしまう研究に携わっている方が多数いらっしゃるかと思います。

 

文部科学省からは以下の研究に関するガイドラインも出ております。

文科省「感染拡大の予防と研究活動の両立に向けたガイドライン」

https://www.mext.go.jp/content/20200515_mxt_kouhou02_mext_00028_01.pdf

会員の皆様は、まずはこのガイドラインをご確認の上、対応をご検討ください。

 

ただし、個々の研究内容によっても条件が異なり、上記のガイドラインの判断が難しい局面も多々想定されます。そのような場合には、

・個人で判断せずに所属機関の方針を確認

・必要に応じて所属機関の倫理委員会に相談・確認

・もしくは、研究倫理審査を行った組織に相談・確認

することを推奨します。

 

緊急事態宣言が解除になっても,人を対象とした研究の中には,三密はもちろん、直接的な接触,機器を介しての接触など,感染予防に特に配慮すべきことが多々あります.所属機関への相談や確認はもちろんのこと、研究者一人一人が、感染予防により一層気を配っていただくことが、最終的に皆さんの研究を守ることにつながります。

 

最後になりましたが、会員のみなさまにおかれましても、非常事態宣言が解除となる

地域も未だ対象地域の方も、三密を避け、こまめに手洗い消毒をし、終息した際には

また元気に議論できるようにしましょう。