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主催ヒューマンインタフェース学会 アクセシブル・インタフェース研究会 SIGACI
連催・共催・併催連催:電子情報通信学会福祉情報工学研究会(WIT)
(プログラムを同一とし,双方の発表論文が双方の研究報告集に掲載されます.)
共催:国立研究開発法人 産業技術総合研究所
併催:感覚代行シンポジウム(2~3日)、交通エコモ財団イベント(6日)※諸費用等別
開催日2020年 12月9日(水)~ 10日(木)
会場zoomによるオンライン開催(電子会議システム) 
参加には連催先である福祉情報工学研究会のZoom登録が必要です。必ず事前に登録しておいてください。
また、 研究報告集年間購読登録者以外の発表者・聴講者の方は参加費がかかりますので、前日までにお支払いください(支払いシステムは後述するようにPeatixです)。
内容第180回研究会は、「個々のニーズに立脚した高齢者・障害者支援技術および一般」をテーマとして開催いたします。
 高齢者・障害者の支援技術の研究開発には、対象となる方々のニーズを的確に捉えて方向性を定めるスタンスが重要です。この基本に立ち返り、様々な状況における固有ニーズやその解決方法について議論する場となることを期待し、今年も上記テーマでの研究会を企画いたしました。
 まだ研究がスタートしたばかり、アイディアレベルで結果を得るのはこれから、という発表も歓迎します。学生さんの参加も大歓迎です。ご応募をお待ちしております。また、今回のテーマに限らず、広く一般の題目でのご応募もお待ちしています。
 本研究会は、第109回電子情報通信学会福祉情報工学研究会(WIT)と連催です。プログラムを同一とし、双方の発表論文が双方の研究報告集(研究会報)に掲載されます。
申し込み方法

受理された講演には申込締切後、1週間程度で原稿作成に関する連絡をさせていただきます。ヒューマンインタフェース学会の「研究会 講演申し込み」のページをご参照下さい。
受理された講演には申込締切後、1週間程度で原稿作成に関する連絡をさせていただきます。

原稿のページ数10ページ以下の偶数ページ
問い合わせ先学会事務局 研究会担当(his-meeting【at】his.gr.jp)もしくは
SIGACI幹事(koba 【at】 cs.k.tsukuba-tech.ac.jp)まで
参加費研究報告集年間購読登録者は参加費無料です。
年間購読非登録者は、一般 1000円/日学生 500円/日となっております。
参加費は1日単位で、その日の分の予稿集価格が参加費に含まれます。
参加費の支払いは下記Peatixサイトよりお願いします。
https://hi-sigaci-26.peatix.com/
年間購読登録者の方も参加者数の把握のため無料のチケットをお買い求めください。
申込締切2020年 10月 7日(水)
2020年10月14日(水):締め切りを延長しました。
原稿締切2020年 11月 9日(月)

プログラム

2020年12月9日(水)

10:30 – 11:45 学習支援(座長:小林 真)

1. 10:30-10:55 楽曲と画像を用いてリハーサルを促進する英単語学習支援システムの検討
○後藤 瑠音,米村 俊一 (芝浦工業大学)
2. 10:55-11:20 ゲーミフィケーションによるC言語学習意欲促進の効果
○森田 源太郎,米村 俊一 (芝浦工業大学)
3. 11:20-11:45 子どもの特性と地域性を考慮する習い事レコメンドシステム-日誌から成長アルバムと口コミ情報を生成する方法の検討-
○勝木 麗,米村 俊一 (芝浦工業大学)

11:45 – 13:00 お昼休憩

13:00 – 14:40 コミュニケーション支援(座長:田中 久弥)

4. 13:00-13:25 エコマネーでグループ学習を促進するコミュニケーション支援システムの検討
○湯田 恭平,米村 俊一 (芝浦工業大学)
5. 13:25-13:50 障害当事者の安心のための遠隔コミュニケーション支援
○小林 博光,寺師 良輝,林 哲生 (総合せき損センター)
6. 13:50-14:15 遠隔地にいる恋愛者間で行われるコミュニケーションの分析
○輕部 美咲,米村 俊一 (芝浦工業大学)
7. 14:15-14:40 発話行為の可視化によりオンライン会議を活性化させるコミュニケーション支援システムの検討
○上田 裕人,米村 俊一 (芝浦工業大学)


14:40 – 14:55 休憩

14:55 – 16:10 生活支援(座長:桑原 教彰)
8. 14:55-15:20 映像と香りによるリラクゼーション支援方法の検討
○関根 実由,米村 俊一 (芝浦工業大学)
9. 15:20-15:45 ユーザの欲求を考慮した適応型観光ルート生成方法の検討
○望月 麻里奈,米村 俊一 (芝浦工業大学)

15:45 – 16:00 休憩

16:00 – 17:15 創出支援(座長:河野 純大)
10. 16:00-16:25 機械学習による非言語音入力スイッチの開発
○寺師 良輝,小林 博光, 林 哲生 (総合せき損センター)
11. 16:25-16:50 小説執筆支援システム-プロット制作における登場人物と世界観の創作ナビゲーションの検討-
○大村 洸平,米村 俊一 (芝浦工業大学)
12. 16:50-17:15 画像刺激を用いた歌詞創作支援システム
○松原 良和,米村 俊一 (芝浦工業大学)

2020年12月10日(木)

11:00 – 11:50 災害支援・一般(座長:坂本 隆)

13. 11:00-11:25 二人称表現されたアイコニック情報により津波避難を促す緊急時インタラクションの検討
○堤田 桐生,米村 俊一 (芝浦工業大学)
14. 11:25-11:50 物体検出手法を用いた空港ラウンジ業務の作業効率化
○木本 賢児,桑原 教彰 (京都工芸繊維大学)

11:50 – 13:00 お昼休憩

13:00 – 14:15 画像処理(座長:酒向 慎司)
15. 13:00-13:25 LSTMを用いた心音の識別とリアルタイム処理に関する研究
○西田 優太,桑原 教彰 (京都工芸繊維大学)
16. 13:25-13:50 (WIT) デジタル画像を用いた高齢者の姿勢測定法の一般化に関する一考察
○肥田光正(九工大),今岡真和,中村美砂,中尾英俊,今井亮太,田崎史江,南 成吾(河リハ大),北川広大,岡松将吾(九工大),大西忠輔(城国大),和田親宗(河リハ大)
17. 13:50-14:15 (WIT) 視覚障がい者のためのCNNを用いた人のいる階段環境の認識に関する基礎的研究
○関田現喜,滝沢穂高,大矢晃久(筑波大),小林 真(筑波技大),青柳まゆみ(愛知教大)

14:15 – 14:30 休憩

14:30 – 16:10 視覚障害支援(座長:塩野目剛亮)
18. 14:30-14:55 (WIT) 視覚障害者への3D模型提供サービス ~ サービス利用とアンケートの分析 ~
○渡辺哲也(新潟大),南谷和範(入試セ),岩村雅一(阪府大)
19. 14:55-15:20 (WIT) Improvement of the line drawing support system for the visually impaired
○Lili Ge,Hotaka Takizawa,Akihisa Ohya(Univ. of Tsukuba),Makoto Kobayashi(Tsukuba Univ. of Tech.),Mayumi Aoyagi(Aichi Univ. of Education)
20. 15:20-15:45 (WIT) 触地図の面積が触知記号の探索時間に与える影響 ~ モーションキャプチャを用いた触覚探索動作の解析 ~
○大橋航汰,渡辺哲也(新潟大)
21. 15:45-16:10 (WIT) 視覚障碍者用道案内システムにおける観光ランドマーク生成方式の検討
○渡邊勝貴,米村俊一(芝浦工大)

※発表20分・質疑応答5分の予定です。

 

開催報告

第180回ヒューマンインタフェース学会研究会「個々のニーズに立脚した高齢者・障害者支援技術および一般(SIGACI-26)」は、例年産業技術総合研究所臨海副都心センターにて電子情報通信学会福祉工学研究会(WIT)と連催で開催されているものですが、今年はコロナ禍の影響を受けオンラインで実施しました。WITに準備して頂いたZoomの事前登録環境やPeatixの参加費支払など、SIGACIとして初めて行うことも多かったのですが、お陰様で大きなトラブルもなく21件の発表を終えることができました。当日は筑波技術大学情報システム学科の視覚障害学生らが聴講参加したこともあり、Zoomの記録ベースで9日は51名、10日は55名の参加人数となりました。

SIGACI側の発表は主に9日に配置され、多くの若い学生さんたちの研究内容をもとに活発な議論がなされました。特にC言語の学習意欲促進のためにゲーミフィケーションを利用する研究では、プログラミング言語を担当する大学教員らから質問やコメントが相次ぎました。計らずもオンライン授業に苦労する現状が間接的に垣間見えたことが興味深かったです。また、総合せき損センターのグループからは当事者の事例紹介を含む遠隔コミュニケーション支援についての発表があり、現場での意見を聞くことができました。そして画像処理や機械学習系の研究もいくつか報告され、質疑応答時に質問者から寄せられた意見から、新たな情報を得るケースもいくつか見られました。更に昨年度から継続するテーマを発展させた内容の発表もあり、毎年参加頂いていることに運営サイドとしては喜びを感じました。

このように今回はSIGACIとしては初のオンライン開催でしたが、終わってみれば予想以上の発表件数と参加人数でほっと一息ついたところです。ご協力頂いたWITの細野様を、産総研の関様、関係者の皆様に感謝いたします。

180回研究会初日最後に撮影したZoom集合写真

写真は初日最後に、セッションに残って頂いた方々と撮ったZoom集合写真になります。この写真の方々をはじめ、ご参加頂いた皆様と、次回も(できれば対面で)お会いできることを楽しみにしています。