(2021年10月31日(日)締め切り)

コンピュータ技術が安価で小型になり,日用品や生活空間への組み込みが実現可能になりました.生産性向上を当初の目的として開発された従来型の高価なコンピュータ機器と違い,日常生活に浸透したコンピュータ技術は,主に日々の生活をゆたかにする目的に使われます.たとえば,衣類,寝具,布製品,装身具,食器,調理・食事の場,料理,食物,住宅,家具,建具,玩具,家電製品などとそれらのファブリケーションにコンピュータ技術を適用し,安全・安心の提供,健康管理,家事などの生活の支援,美容やファッションの支援,家電制御,自動化,もの探し,エンタテインメントなどを提供する試みが実施,研究されています.また生活の場のモノと空間を,デジタル世界へのインタフェースに用いて,デジタル情報の提示や操作,遠隔地とのコミュニケーションを実現する研究も行われています.

生活の場を対象としたコンピューティングでは,パーソナルコンピュータやスマートフォンとは異なる多様な入出力が使われます.そのため,ディスプレイ,ポインティング,マルチタッチにより実現する従来型GUIとは違う,新しいインタフェース手法が求められる場面も多いです.また,全ての生活者が利用することを目指すと,GUIの想定ユーザに比べて多様なユーザが対象になります.近年,いわゆるIoT家電,スマート家電などで構成するスマートホーム製品群が注目を集めています.しかし,導入や操作においてコンピュータ技術の理解が要求される場面も多く,誰もがすぐに扱える日用品の水準には達していません.全ての人々を対象ユーザとするならば,技術の存在を感じさせないインタフェースの工夫が必要です.

HI学会論文誌では,これまでも様々なトピックスで特集号を企画してきましたが,新型コロナウイルスの影響がみられる今の状況で,生活をゆたかにするインタフェースに改めて目を向けることが,公共的使命と未来を提示する学会の立場として適切だと考えます.そこで,特集号として「衣食住をゆたかにするインタフェース」と題し,日常生活をゆたかにするインタフェースとアプリケーションに関する研究の論文を募集します.衣食住という言葉には,生活の基本的な要件という意味もあります.本特集でも,衣服,食物,住居に限定せず,日常生活のモノ,空間,体験をゆたかにするインタフェースとアプリケーションをテーマにした研究を幅広く受け付けます.ご投稿をお待ちしています.

1. 論文投稿締切日
2021年10月31日(日)必着

2. 特集号編集委員
 大久保 雅史(同志社大学)
◎椎尾 一郎(お茶の水女子大学)
 塚田 浩二(はこだて未来大学)
 寺田 努(神戸大学)
 鳴海 拓志(東京大学)
 平井 重行(京都産業大学)
 藤田 和之(東北大学)
 丸谷 真美(東芝)
 宮下 芳明(明治大学)
 横窪 安奈(青山学院大学)
 他追加予定
 (50音順 ◎印は編集委員長)