2022年、5月15・16日、第190回ヒューマンインタフェース学会研究会(SIG-CE-25)が開催されました。
3年ぶりの沖縄現地開催。運営側としてもテンションが上がりました。
参加者の皆さんも現地開催を望まれていたのでしょうか。例年よりも申し込み件数が1.5倍くらい増えました。
発表件数21件、参加者30名でした。
なお、本研究会は電子情報通信学会のHCS、HIPとの併催でした。
そのため、現地では他研究会の人も参加され、ていました。参考までに他研究会の方も合わせた人数を残しておきます。
5月15日(日) 現地25名 オンライン5名  計30名
5月16日(月) 現地22名 オンライン33名 計55名
運営は大変でした。現地対面+オンラインのハイブリッド開催はもうやりたくないなあという感想です。
現地のネットの回線が細くて、何名かがZoomにつなぐと落ちてしまいます。
電話会社のレンタルWi-Fiサービスの30名同時に繋げる的な謳い文句のルーターを借りたり、
現地のLANポートから有線でルーターにつないだりしてみましたが、いずれの方法も数名がつなぐと
しばらくするとすぐに落ちてしまいます。
とまあ愚痴はこれくらいにしておいて、のちのために役立つ情報を。
色々と試行錯誤しましたが、
・基本的に、現地の人は通常の仕様で参加。オンラインの人はZoomで参加。
・座長と発表者がZoomに接続し、発表者はZoomでスライドを画面共有。
・座長のPC画面をプロジェクターで会場に投影。
この仕様が一番安定して運営できます。
問題は質疑応答です。マイクのハウリングの制御問題が大変。
前提として
・オンライン参加者は、Zoom経由でしか音が聞こえない。
・オンライン参加者は、質問時にZoom経由でしか音を出せない。
・現地参加者は、発表者の生声を聞いている。
・現地参加者は、目の前の発表者に対して生声でやり取りする。
という状態です。
ともかく、いずれの音もZoom(に繋いでるPCのマイク)で拾わないと会が成立しません。
ところが現地には2台のPC+Zoomがあるわけです。ここでハウリングしてしまう。
【発表時】←これが基本形
・発表者 カメラON マイクON スピーカーOFF
・座長  カメラON マイクOFF スピーカーON(会場に流す)
【発表で音を出すとき】
・発表者 カメラON マイクON スピーカーOFF(間違えてONにしがち→ハウる)
・座長  カメラON マイクOFF スピーカーON(会場に流す)
【質疑応答時:現地からの質問】
・発表者 カメラON マイクOFF スピーカーOFF
・座長  カメラON マイクON スピーカーON(座長のマイク経由で質問音声をオンラインに乗せる)
【質疑応答時:オンラインからの質問時】
・発表者 カメラON マイクOFF スピーカーOFF(マイクをOFFにしておかないと座長PC音声を発表者PCが拾ってハウる)
・座長  カメラON マイクOFF スピーカーON
【質疑応答時:現地からオンライン参加者への回答時】
・発表者 カメラON マイクON スピーカーOFF
・座長  カメラON マイクOFF スピーカーON(マイクをOFFにしておかないと発表者PC音声を発表者PCが拾ってハウる)
このパターンでの切り替えが本当に大変でした。
構成のマイクとスピーカーを発表者用のPCに接続して、全部それ1台でやるのがベストなんじゃないかと妄想しました。
来年は現地のみの開催でお願いします。。

滋慶医療科学大学大学院
岡 耕平