2022年11月19日、第195回ヒューマンインタフェース学会研究会(SIG-CE-26)およびSIGCE第16回研究談話会が開催されました。会場の都合などによりフル対面での実施となり、研究会の参加者が14名、発表件数が5件と小規模な開催となりました。VR空間でのアバター操作インタフェース、車載音声UIの発話タイミング、ASDスクリーニングのための筆跡情報の多変量解析、田んぼのアバターとしての農作業者からみたコミュニケーションなど、SIGCEらしい多様な内容の発表が行われました。また研究会の最後の発表であった竹内委員長からの「コミュニケーションにおける共通基盤についての一考」ではコミュニケーション研究から研究会のあり方にまで踏み込んだ議論が繰り広げられました。

また研究談話会には9名の参加者が集まり、「能」を題材として、伝統技術の師弟間での技の継承、そこで使用される言葉と行為の関係について深夜遅くまで議論が行われました。

発表者と聴講者がお互いに顔を向き合あわせ場を共有し議論を行う昔(数年ぶりではありますが)懐かしい形式での実施でしたが、オンラインでの会議が当たり前になった今の時代にこの形式を再経験することで、対面の良さ、オンラインの良さをあらためて発見できたのではないかと思います。

青山学院大学
村田 和義