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講習会

9月18日(水)

コース1 生成AI時代のデータ前処理と分析

コース2 事例で学ぶ人を扱う工学研究の倫理 その研究、大丈夫?(パート2)

コース3 行動経済学の理論を実験して確かめてみよう

コース1 生成AI時代のデータ前処理と分析
概要 生成AIの登場によって、テキストや画像・映像の分類や要約、アノテーションなど、今まではたいへんな人手をかけて行ってきた作業を低コストで行える可能性が出てきました。このようなツールはHI研究でも有用なツールになることが期待できます。一方で、処理がブラックボックスであることやハルシネーションの問題から、そのアウトプットの信頼性が疑問視されています。今回の講習では、生成AIをデータ分析に適切に利用するための手続きや、生成AIを利用したデータ分析の可能性について紹介します。
講師 小森 政嗣 (大阪電気通信大学)
2001年大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(人間科学)。人間の行動をだらだらと記録し続けることに生きがいを見出しつつある自称心理学者。感性工学、社会的ネットワーク、顔の知覚、非言語行動など研究テーマにはまとまりがないように見えますが、工学的な視点を持ちつつ可能な限りdata-drivenな研究スタイルをとるように心がけているというかそれしか出来ない。時系列データ大好き。
コース2 事例で学ぶ人を扱う工学研究の倫理 その研究、大丈夫?(パート2)
概要 人を対象として扱う研究活動では人権やハラスメント等、対象者に与える影響について注意しながら実施する必要があります。人を扱う研究の中でも医学・看護学系と異なり、ヒューマンインタフェース学会の中核をなす工学系や心理学系等の非医学系の関連領域では、研究倫理に対する温度差が非常に大きく問題になっています。今回は参加の皆様に判り易くヒューマンインタフェース分野の研究倫理を解説致します。また研究倫理の相談コーナーも開設し、お困りのことなどを共有し解決に向けた検討の場にいたします。

<講習会資料>
受講にあたってのお願い: 事例で学ぶ 人を扱う工学研究の倫理~その研究、大丈夫?
(近代科学社) 著者 福住 伸一・西山 敏樹・梶谷 勇・北村 尊義」を購入の上ご参加ください。
講師 福住 伸一(理化学研究所)
国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター 副チームリーダー。東京都立大学客員教授、公立千歳科学技術大学客員教授。1986年慶應義塾大学大学院工学研究科修士課程修了。同年NEC入社。2018年4月より理化学研究所。東京大学情報学環客員研究員。工学博士(慶応義塾大学)、認定人間工学専門家。科学技術の社会需要の研究、ヒューマンインタフェースの心理学的・生理学的研究および人間中心設計プロセス関連の研究開発に従事。日本人間工学会理事、人間工学専門家認定機構長、ヒューマンインタフェース学会理事・監事を歴任。現在、国際人間工学連合(International Ergonomics Association (IEA)) 理事 (Advisory Group on Standardization)。2014年度はこだて未来大学客員教授。ISO TC159(人間工学)/SC4(HCI)国内委員会主査及び国際エキスパート。2020年よりISC TC159/SC4-ISO/IEC JTC1/SC7 Joint Working Group28(Common Industry Format for usability)共同議長。2021年度経済産業省産業標準化事業経済産業大臣賞受賞。

西山 敏樹(東京都市大学)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授。博士(政策・メディア)。1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部社会経営コース卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程、同後期博士課程を修了。財団法人地域開発研究所研究員(客員)、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師、慶應義塾大学教養研究センター特任准教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授、慶應義塾大学医学部特任准教授等を経て現職。特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会評議員の他、一般社団法人日本イノベーション融合学会理事長、一般社団法人日本テレワーク学会理事も務める。専門領域は、ユニヴァーサルデザイン、モビリティデザイン、社会調査法等。交通用車両の開発に関する大型プロジェクトを多数経験。ユニヴァーサルデザインに関わる地域開発も多数手掛けており、研究や実務の成果の表彰も21件にのぼる。関連著書も30冊。路線バスの2024年問題にも精通しており、マスコミへの登場回数が交通分野の研究者で最多である。

梶谷 勇(産業技術総合研究所)
国立研究開発法人産業技術総合研究所人間拡張研究センター主任研究員。1999年筑波大学大学院博士課程工学研究科修了。博士(工学)。2000年電子技術総合研究所入所、組織改編を経て現職。電動義手、福祉工学、介護ロボット等の開発、評価、社会実装等に関する研究に加え、国プロ等での開発事業者らの倫理審査申請支援やガイドライン作成の経験を経て工学領域での倫理審査に関する研究にも従事。

北村 尊義(香川大学)
2015年京都大学大学院エネルギー科学研究科博士後期課程を指導認定退学。博士(エネルギー科学)。同年立命館大学情報理工学部助手、2019年同助教、2021年2月より香川大学創造工学部造形・メディアデザインコースに准教授として着任し、現在に至る。ヒューマンインタフェース学会ではシンポジウムにて2013年、2014年、2015年、2018年の優秀プレゼンテーション賞を受賞している。また、会誌編集委員、電子広報委員や研究会委員として活動している。研究実績は人の行動促進やコミュニケーション支援、楽器習得支援、観光支援、防災減災など幅広い領域にあり、研究方法としてはシステムデザインの提案とそのプロトタイピング評価が多い。教育方面では「積極的な学びの姿勢に不安を感じさせない大学初年次教育」に向けた活動が評価され、心理的安全性AWARD2023で最高位のPlatinum Ringを受賞している。
コース3 行動経済学の理論を実験して確かめてみよう
概要 行動経済学は、人々の行動は心理、認知、感情、文化的要因に影響されて偏りが生じることを指摘したり、その偏りの規則性を明らかにする学問です。これまでの経済学では説明できなかった事象を説明できるようにしたり、政策の有効性を高めたりすることに貢献しています。行動経済学の仮説は、理論だけではなく、経験的事実(実験)によっても検証されています。本講演では、参加者を対象に教室実験を行い、実験を通じて行動経済学の理論の正当性を確認してもらいます。また、仮説を実験によって検証する際に、経済学者たちが重要視している実験デザイン(因果識別、検証モデルの単純化、インセンティブ設計、虚偽説明の禁止など)についても解説します。本講演の内容は、参加者が抱える大量のデータから意味のある情報(実際にユーザーの行動を変化させられる条件)を取り出すのに役立ちます。
講師 林 良平(⾼知⼯科⼤学)
博士(経済学)。専門は行動経済学、実験経済学。既存のデータの中から実験的な状況を発見し因果推論する自然実験に取り組んでいる。スポーツ(競泳、ボートレース)、将棋、学生寮の同室者、国際学力調査などのデータを利用して、ピア効果、競争選好、認知的パフォーマンスと疲労について実証した研究などがある。
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