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大会長挨拶
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ミライノインタフェース
ヒューマンインタフェース学会が主催する最大のイベントであるヒューマンインタフェースシンポジウムは、2025年が第26回目となります。昨年に京都で開催された第25回では、参加者数がコロナ禍以降、初めて600名を超え、以前の活気を取り戻しつつあります。 今回のシンポジウムは、石川県野々市市にある金沢工業大学扇が丘キャンパスで開催されます。ご存じのように、2024年1月1日に石川県では大きな地震があり、能登地方を中心に被災しました。また、同年9月には豪雨による災害もありました。日本は、世界の国々に比べより早く少子高齢化などが進み、課題先進国と言われることがありますが、日本の中でも各地方はその課題が進んでいると思います。その中で、今回の自然災害は一気に時を進めました。徐々に人口が減っていく予想だった輪島市は、地震後に人口が10%程度減り、現在9校ある小学校は3校に集約される計画となっています。このような状況を鑑みると、石川県は都市圏に比べ少し未来を生きていると考えられます。 ヒューマンインタフェースシンポジウムでは、これまで人と人工物の関わりをより良くするための研究が多く発表されてきました。例えば、人の認知的な特性を丁寧に調査する基礎的な研究や、ユーザのプロファイルに基づいてプロダクトのUI/UXをデザインするような応用的な研究など、幅広い研究をカバーするのが本シンポジウムの特徴ともいえます。現在、スマートフォンとその上で動作するアプリケーションが老若男女問わず利用されるようになった背景には、これまでの研究が実を結んでいることがあると思います。その一方で、現在、様々な領域でデジタルトランスフォーメーションが実現される中、生成AIが急速に進歩しつつあり、未来の技術であると思われていたAGI(汎用人工知能)も、もうすぐ登場しようとしています。このような新たな技術群は、これまでのインタフェースをさらに変化させていくことが予想され、改めてその在り方を考える時期が来ていると考えています。 このような「ミライ」が交錯する石川で、多様なバックグラウンドを持つ皆様と会し、これからのヒューマンインタフェースについて議論できればと思っています。多くの方々のご発表、ご参加を心よりお待ちしております。
HI2025大会長 山本 知仁(金沢工業大学)
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特別講演

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拡張する美術館
黒澤 浩美(株式会社ヘラルボニー CAO (Chief Art Officer))
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プロフィール:
ボストン大学(マサチューセッツ州、アメリカ合衆国)卒業後、水戸芸術館(茨城)、草月美術館(東京)を経て2003年金沢21世紀美術館建設準備室に参加。建築、コミッションワークの企画設置に関わる。2004年の開館記念展以降、金沢21世紀美術館チーフ・キュレーターとして、「オラファー・エリアソン」「ス・ドホ」「フィオナ・タン」「ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラー」「マーク・マンダース」「ミヒャエル・ボレマンス」など、国内外で活躍する作家と作品を紹介。ミュージアム・コレクションの選定や学校連携や幅広い年齢の来館者に向けた教育普及プログラムも企画実施。2011年City Net Asia(ソウル、韓国)、2017年OpenArt(エレブロ、スウェーデン)に参加。2018年東アジア文化都市(金沢)総合キュレーター。2022年より株式会社ヘラルボニー アドヴァイザー、2025年3月に金沢21世紀美術館を離れ、同4月より株式会社ヘラルボニーCAO(Chief Art Officer)に就任。岡山にある公益財団法人石川文化振興財団ラビットホールのディレクター、株式会社anemos共同代表。