主催 | ヒューマンインタフェース学会 デバイスメディア指向ユーザインタフェース研究会 SIG-DeMO研究会 |
共催 | 電子情報通信学会マルチメディア・仮想環境基礎研究会(MVE)、日本バーチャルリアリティ学会複合現実感研究委員会(SIG-MR)、日本バーチャルリアリティ学会サイバースペースと仮想都市研究委員会(SIG-CS) |
開催日 | 2020年10月12日(月)~13日(火) |
会場 | 会場: 函館コミュニティプラザ Gスクエア(函館) [地図] |
内容 | 北海道での共催研究会は、函館、札幌、旭川、釧路、網走、帯広、稚内、根室、利尻島、洞爺湖、小樽、支笏湖、北見、札幌、知床と回を重ねてきました。16回目となる今回は、函館で開催いたします。 本合同研究会は、AR/MR技術、ヒューマンインタフェース技術、メディア情報処理技術に関する基礎/応用研究発表を幅広く募集いたします。質の高い完成された研究発表だけでなく、萌芽的な研究テーマや、この社会状況の中での新しい生活様式を目指したトピックスなど、多くの皆様に御発表いただき、これまでにも増して活発な議論を行いたいと思います。実験が実施できていない研究につきましても、議論の場として本研究会を積極的にご活用ください。多数の皆様の発表申込みをお待ちしております。 |
申し込み方法 | 受理された講演には申込締切後、1週間程度で原稿作成に関する連絡をさせていただきます。下記のヒューマンインタフェース学会の「講演申込方法のご案内」のページをご参照下さい。 https://jp.his.gr.jp/research-meetings/meeting-application/ 受理された講演には申込締切後、1週間程度で原稿作成に関する連絡をさせていただきます。 また今回の研究会は合同での開催ということもあり、こちらからも発表申込をお願いします。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfGRNHVC3KBP9im8WhvubgGSP1WZSH1DReDEMM8eTM5Fjhq_Q/viewform |
オンライン開催 / 併催 | 現地とオンラインの併催を予定していますが、現地開催が難しいと判断された場合は、9月1日を目途に完全なオンラインでの実施となるかどうかの判断をする予定です。その状況は、以下のページからご確認いただけます。 2020年合同研究会対外向け情報共有ページ: https://docs.google.com/document/d/1G7bxvglIdK6ArTR-cRbGTmZxAqAEAc1uE9SrKideFgY/edit?usp=sharing |
原稿のページ数 | 2, 4, または6ページ |
問い合わせ先 | 学会事務局 研究会担当(his-meeting【at】his.gr.jp)もしくは SIG-DeMO幹事(sig-demo 【at】 grp.tohoku.ac.jp)まで |
参加費 | 研究報告集年間購読登録者は無料。 年間購読非登録の場合、一般 1000円、学生 500円。 (※参加費は1日単位となります) |
申込締切 | 2020年8月14日(金)← 延長しました。 |
原稿締切 | 2020年9月10日(木) |
プログラム
本研究は,他学会との共同開催であり,各学会間でのプログラム掲載の齟齬が発生しないように,下記のスプレッドシートに情報を統一しています.
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1uGw28Roy_ULF4vee0LNr8jlhr5jHfTZ7a-zPWI5snlU/edit#gid=0
開催報告
開催報告執筆者:松尾佳奈(慶應義塾大学理工学部)
2020年10月12日から13日にかけて,第178回ヒューマンインタフェース学会研究会が函館コミュニティプラザ Gスクエアとオンライン(Zoom)のハイブリットで開催された.発表の質疑や参加者同士のコミュニケーションにはSlackが用いられた.Slackでの議論・コミュニケーションは活発に行われた.各参加者のコメント数やコメント内容をもとに,議論を活性化させた者には賞を作り表彰した.また,発表の様子はYouTubeのLiveにて公開された.本研究会はデバイスメディア指向ユーザインタフェース研究会(SIG-DeMO)主催で行われ,テーマは「人工現実感,エンタテインメント,メディアエクスペリエンスおよび一般」であった.電子情報通信学会マルチメディア・バーチャル環境基礎研究会(MVE),複合現実感研究会(SIG-MR),サイバースペースと仮想都市研究会(SIG-CS)との連催となった.本研究会は計27件(12日15件,13日12件)の発表が行われた.松尾は本研究会で「三次元スキャンデータのための対話的な欠損補完システム」と題して発表を行った.3Dスキャンデータの欠損を補完し3Dモデルとして出力するシステムを開発した.イメージインペインティングと3Dインペインティングを用いて3Dスキャンデータの欠損を埋める.欠損を埋める際はユーザが補完箇所や補完するための情報を欠損のある3Dスキャンデータからインタラクティブに選択しシステムに伝える.このことによってユーザの理想とする欠損が補われた壁床だけの3Dモデルを作ることができる.
本研究会で私が最も興味を持った発表は「没入型VRのWebブラウジングに適したコピー&ペースト手法の提案」であった.これはVR空間内のWebブラウザに適したコピー&ペーストの手法として,VR空間内で手元にWebブラウザを複製しブラウザウィンドウに手で触れるように操作を行うことを提案している.現状のVR空間上の画面のインタラクションとしてレイキャスティング手法が主流であるなかで,レイキャスティング手法以外の方法を模索していて興味深いものがあった.また,この研究発表の議論の中でコピー&ペースト操作はマウスに適した行為ではないかという意見があり目からウロコであった.コピー&ペースト操作自体もVR空間に適した操作になるよう考える方向性もあると思い,刺激を受けた研究であった.
本研究会で最新の研究事例に関して様々な発表を聴講し,さまざまな刺激を得ることができた.