学術奨励賞は、本学会が主催するヒューマンインタフェースシンポジウムにおいて優れた内容の発表を行った若手研究者に贈られるものである。今回の表彰式は2020 年3 月6日の通常総会においてオンラインで行われた。選考対象は、ヒューマンインタフェースシンポジウム2019(同志社大学/京都市)で「一般発表」した登壇発表者のうち、学生会員を含む本学会員で、かつ35 歳未満の方々である。

選考では、まずシンポジウムの発表時に、各セッションの座長および副座長の2 名の方々に、「新規性」「有用性」「講演の仕方」「質疑応答」「総合評価」の5 項目について5段階評価をお願いした。この評価結果をもとに、過去の受賞者を除く上位10 件を選出した。次に、HI2019 プログラム委員会メンバー7 名からなる学術奨励賞審査委員会を構成し、選出論文を精読・審議した。その結果、受賞候補論文が5 件に絞り込まれ、第103 回理事会(2019 年11 月11 日)での報告および審議を経て、最終的にこれら5 件の受賞が決定された。受賞者は以下の通りである。

ヒューマンインタフェースシンポジウム2019 プログラム委員長 石井 裕剛


学術奨励賞受賞者

田辺 健 産業技術総合研究所 『非対称振動の周波数の違いによる牽引力錯覚への影響』
田中 直登 東京工業大学 『慣性センサにより推定した時空間歩行特徴によるパーキンソン病患者の分類』
木本 充彦 慶應義塾大学 『グループ対話における人のロボットへの語彙の同調傾向』
大島 榛名 お茶の水女子大学 『桿体細胞への情報提示を用いた寝室インタラクション』
南野 暖 東京大学 『支援方法に起因する操作主体感がフローに与える影響』

※ 発表番号順