8月31日(水)9:00〜12:00
コース1 統計分析の基本とRを使った実践:A会場(オンライン受講可)
コース2 アフォーダンスの思想史と実践,展望:B会場(オンライン受講可)
コース3 Unityで始める簡単3D可視化ワークショップ:C会場(オンライン受講可)
コース4 仲良い分野融合から始まるe-Sports×HI研究:D会場(オンライン受講可)
コース5 ソーシャル・メディアの情報処理:E会場(10:30-12:00)(オンライン受講不可)
コース1 統計分析の基本とRを使った実践(A会場)
概要 | ヒューマンインタフェース研究では被験者実験が多く行われ、多くの場合定量データが取得される。そうした定量データに対しては当然ながら分散分析を中心とした統計分析が行われるが、多くの初学者は、先生や先輩の言われるがままにエクセルを操作したり、コードを叩いたりして、どうにかこうにか「それっぽい」結果を出しているのが現状ではないだろうか。そこで本講習会では改めて分散分析とはどういうものなのかを説明するとともに、実際にRを使って分散分析を行ったり、多重比較を行ったり、さらに最近は言及することが求めらることの多い効果量を求めたりする方法を説明する。 主として、学部4年生や大学院1年生など、これまで統計分析にあまり触れたことのない学生や、自分の統計分析スキルに自信を持てていない社会人一般の方の聴講を期待します。 |
講師 | 藤野 秀則(福井県立大学) 2002年京都大学工学部電気電子工学科卒業。2004年京都大学大学院エネルギー科学研究科修士課程修了。2008年京都大学大学院エネルギー科学研究科博士課程修了。博士(エネルギー科学)。2008年JR西日本安全研究所。2015年福井県立大経済学部講師。2018年より同准教授。研究テーマは、原発や鉄道、医療など、安全・安定稼働が求められるシステムを対象に、人を特性を考慮した安全管理の在り方や組織管理の在り方、さらには組織への安全文化構築にむけた方法論の追究。 |
コース2 アフォーダンスの思想史と実践,展望(B会場)
概要 | ヒューマンインタフェースの分野では「ノーマンのアフォーダンス」(シグニファイア)が着目されがちですが、人間と環境の相互作用という根本的な視点から、使用者と道具・機械との関係性をデザインする必要もあると思われます。 特に、ロボットや自動運転車などが広まり、各種センサ、通信ネットワーク、さらには人工知能などの技術が環境に埋め込まれていく状況において、そうした人工環境と使用者との関係を考慮したデザインの手がかりとしてアフォーダンス、生態心理学がますます重要になると考えられます。 そこで、以下のような2部構成からなる講習会を実施いたします。 第一部:アフォーダンスの思想史、展望(90分) 染谷昌義(高千穂大学) James J. Gibson(1904-1979)の「生態学的アプローチ/生態心理学」の根底には、環境と生命活動に対する思想上の大きな転換がある.それは、たとえば「私が環境を見る」から「環境が私に見えさせている」へ、「私がハンマーで釘を打つ」から「ハンマーと釘が私に打たせている」への転換だ.環境には、見るための資源としての光情報が、行為のための資源としてのアフォーダンスが豊かにある.この観点から見えてくる、環境と生命との相互作用の哲学的・思想的意義を紹介する。 第二部:アフォーダンスの実践(90分) 三嶋 博之(早稲田大学) ギブソン派の生態心理学者たちによって行われてきたアフォーダンス研究の実践例——自己の身体を参照枠としたアフォーダンス知覚、オプティックフローの知覚にもとづく行為のタイミング制御、ダイナミックタッチによる身体あるいは身体の延長の知覚等——に関するレビューを通じて、ギブソン生態心理学におけるアフォーダンス等の重要概念の意味を解説すると共に、その応用的価値について議論する。 |
講師 | 染谷 昌義(高千穂大学) 高千穂大学人間科学部教授。2003年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。同年 東京大学総合文化研究科21世紀COEプログラム「共生のための国際哲学交流センタ(UTCP)研究拠点形成特任研究員。2006年東京大学大学院総合文化研究科課程博士修了。博士(学術)。2007年高千穂大学人間科学部准教授。2017年現職。 著書に『知覚経験の生態学―哲学へのエコロジカル・アプローチ』(2017、勁草書房)、『身体とアフォーダンス―ギブソン『生態学的知覚システム』から読み解く』(共著、2018、金子書房)など。 |
三嶋 博之(早稲田大学) 早稲田大学 人間科学学術院 教授。1997年早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。 1994年日本学術振興会特別研究員、1996年早稲田大学人間科学部人間基礎科学科助手、1998年福井大学教育学部助教授、1999年福井大学教育地域科学部准教授。2007年早稲田大学人間科学学術院准教授を経て、2017年より現職。 著書:『エコロジカル・マインド:知性と環境をつなぐ心理学』(日本放送出版協会)等 |
コース3 Unityで始める簡単3D可視化ワークショップ(C会場)
概要 | Unityは3Dゲーム開発のための開発環境としてリリースされ、その後2Dゲームに広がり、ゲーム開発のデファクトスタンダートとなりました。現在ではバーチャルリアリティ、産業用ソフトウェア、映像コンテンツなどゲームという枠を超えて様々な分野で利用され、学術研究でもUnityを使ったデオンストレーションが多く見られます。 本講習会ではUnityでテキストデータを読み込み、3Dの表示を行うプロジェクトを使い、Unityの基本的な機能を解説します。まったくUnityを触ったことがない初心者の方でも参加していただける見込みです。 本講習会に参加される方はあらかじめUnity Hubをインストールし、Unity 2021.3.7f1をインストールしておいてください(最新版ではありません) なお、本講習会はPCの持ち込み(参加者による用意)が必須となります。推奨スペックについては https://docs.unity3d.com/ja/2021.2/Manual/system-requirements.html を参照してください。 |
コース4 仲良い分野融合から始まるe-Sports×HI研究(D会場)
概要 | 情報工学系分野の背景をもちつつe-Sports研究を行うための方法論、とまで大げさなものではありませんが、私の経験談、戦略思想の一部、コツをお話させて頂こうと思います。主に、教育型私立大学の研究室での活動をベースにした、テーマ設定の仕方、PI側のノウハウを使いやすい状況へどうもっていくかなどのお話となりますが、手持ちテーマを広げてみたい若手研究者や、e-Sportsに興味をお持ちの企業様向けのお話もさせて頂こうと思います。 |
講師 | 梶並 知記(文教大学) 2010年首都大学東京大学院システムデザイン研究科博士後期課程修了。博士(工学)。現在、文教大学情報学部准教授。学生時代、意思決定支援のための情報可視化インタフェースに関する研究に従事しつつ、ゲーム研究への応用を模索。2010年東京工科大学助教、2012年神奈川工科大学助教と渡り歩く間、本務の傍ら、情報可視化×e-Sportsともいえる研究テーマを開拓。2016年岡山理科大学講師着任からe-Sports研究を表看板にし、2019年に文教大学へ移り2021年より現職。 |
コース5 ソーシャル・メディアの情報処理(10:30-12:00)(E会場)
概要 | Twitterに代表されるソーシャル・メディアは、いまやマスメディアにとって代わるメディアとなっています。ソーシャル・メディアには、ユーザ発信の様々な意見や情報が大量に蓄積されており、その活用について注目が高まっています。本講習会では,ツイートのテキスト処理からマップ上への可視化まで一連のソーシャル・メディアデータの分析方法や応用事例を紹介します。受講者には実際のツイートデータを用いた演習に取り組んでいただきます。 聴講者の方はPC持参をお願いいたします。 |
講師 | 荒牧 英治(奈良先端科学技術大学院大学) 2000年 京都大学総合人間学部基礎科学科卒業。2005年 東京大学大学院情報理工系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。2005年 東京大学医学部附属病院特任助教、などを経て、2020年 奈良先端科学技術大学院大学教授。 |
若宮 翔子(奈良先端科学技術大学院大学) 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 准教授。2013年兵庫県立大学大学院環境人間学研究科博士課程修了。博士(環境人間学)。2013年日本学術振興会 特別研究員PD、2014年京都産業大学 コンピュータ理工学部 研究員、2015年奈良先端科学技術大学院大学 研究推進機構博士研究員、特任助教を経て、2020年より現職。 |
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※本コースはオンライン受講不可となります。 |