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ヒューマンインタフェースシンポジウム2022

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2022年8月31日(水)-9月2日(金)
関西大学 千里山キャンパス

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大会長挨拶

interFACE

皆様もご存知の通り、ヒューマンインタフェース学会では、コロナウイルス感染拡大の影響により、一昨年、昨年と2年間、オンラインでのシンポジウム開催となりました。このたび、私は大会長という大役を仰せつかりました。私はまず、大会長として今大会はぜひとも参加者の皆様方と直接対面の形式でのシンポジウムを開催したい、と表明しました。そこで、今年度のシンポジウムのテーマを「interFACE」としました。皆さんと直接Face to FaceでHIに関わる研究を議論するという表現をイメージしております。

社会はこの2年間で大きく変化しました。これは全く予想だにしなかった変化でしたが、次第に人類は適応しつつも、ストレスを抱えつつ日々を過ごしています。HIはこの社会変化にどのような貢献ができるのでしょうか。HIはいろいろな指向性を持つ研究者が集まった学問領域です。きっとHI領域から変化した社会に向けての新たな貢献の手段が見いだせるのではないかと考えています。特別講演はBiPSEE社の代表取締役である松村雅代氏に依頼しました。医師でもある松村氏はデジタル治療薬研究の第一人者であり、VRと医学の融合からデジタル技術が医療にどのように貢献できるかという課題に取り組んでおられます。HI領域のアウトリーチの1つとしてデジタル治療という概念が、現在の社会変化への貢献につながるのではないかと、松村氏の講演に期待しています。

開催地は大阪です。関西での開催は2019年以来となります。また、本学、関西大学で行うシンポジウムはHI1997以来、25年ぶりとなります。もちろん、現段階では、100%対面形式として、「大阪にお越しください!」と言い切れない歯がゆさがあります。ですが、そうなることを祈りつつ、実行委員会一同準備を進めてまいります。ぜひ皆様とこのヒューマンインタフェース学会の最も大きなイベントを、大阪まで足を運んでいただき、そして、interFACEでHIの今後に向けた議論を活発に進めていただくことになれば幸いです。

      大会長 小谷 賢太郎(関西大学)

特別講演

「デジタルが拓く、ココロとからだとの新たな向き合い方」

松村 雅代
高知大学/BiPSEE
 

COVID-19のパンデミックは、社会のありかたや働き方を激変させ、感染状況が落ち着きを見せた後も、私たちは心と身体に大きな影響を受け続けている。マイナスの影響を危惧する声が大きい中、明確なプラスの変化としてあげられるのが、治療領域におけるデジタル技術の活用である。具体的には、オンライン診療とデジタル療法(Digital Therapeutics(DTx))の広がりである。特に米国において、医療におけるデジタルの台頭は顕著であった。

演者は、心療内科医として臨床を担いつつ、med-tech startupであるBiPSEEの代表として、VRを用いたうつ病のデジタル療法の開発を進めてきた。メンタルヘルス領域に力点を置きながら、以下の3点について現状と可能性をお伝えする。

1.医療におけるデジタル技術: デジタルヘルス(Digital Health)、デジタル医療(Digital Medicine)、デジタル療法(Digital Therapeutics)の違いと活用の実際を整理する。
2.ひとが本来もつ力を引き出すVR: 従来の治療法との違いを、パイロットスタディ等による検証の状況から、従来のアプローチの違いを説明する。
3.メタバースと医療: VR空間で何ができるか、に専ら注目が集めるメタバース。医療においては、リアルと相互補完することが重要となると考えている。

【プロフィール】
松村 雅代, MBA, MD
心療内科医・高知大学医学部「医療×VR」学 特任教授・㈱BiPSEE 代表取締役
筑波大学卒業後、㈱リクルートを経て、Case Western Reserve Univ.(米国)へ留学しMBA(経営学修士・医療経営学)を取得。米国医療ベンチャーSkila Inc.日本支社代表等を経て、2002年岡山大学医学部に学士編入。
2006年医師国家資格を取得。岡山大学病院総合診療内科・横浜労災病院心療内科にて心療内科専門研修を修了。2014年より昭和大学附属烏山病院等で成人発達障害外来を担当(~2021年)。並行して、JFEスチール㈱、㈱NTTデータ等で産業医を務める。
2017年に㈱BiPSEEを設立し、メンタル領域のVRデジタル治療薬の開発を進めている。2021年3月より、高知大学医学部「医療×VR」学の特任教授に就任。
現在も、心療内科臨床を継続している。
[専門資格等]
日本内科学会認定医
日本心療内科学会認定登録医
労働衛生コンサルタント(保健衛生)

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