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講習会

9月6日(水)午後

コース1 事例で学ぶ人を扱う工学研究の倫理

コース2 研究テーマの昇華法 −曖昧なテーマを論文や発表資料に変えるには−

コース3 ヒューマンインタフェース研究のための「数理・データサイエンス・AI」とうまくつきあう方法

コース4 メタバース/VRの教育の場への活用

コース1 事例で学ぶ人を扱う工学研究の倫理
概要 人を対象として扱う研究活動では、人権やハラスメント等、対象者に与える影響について注意しながら実施する必要があります。人を扱う研究の中でも医学・看護学系とは異なり、ヒューマンインタフェース学会の中核をなす工学系や心理学系等の非医学系関連領域では、研究倫理に対する温度差が非常に大きく問題になっている。こうした背景に基づき本企画では大学院生や学部生にも判り易くヒューマンインタフェース分野の研究倫理を解説する。 受講にあたってのお願い: 「事例で学ぶ 人を扱う工学研究の倫理 ~その研究、大丈夫?(近代科学社) 著者 福住 伸一・西山 敏樹・梶谷 勇・北村 尊義」を購入の上ご参加ください。
講師 福住 伸一(理化学研究所)
国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター 副チームリーダー。東京都立大学客員教授、公立千歳科学技術大学客員教授。1986年慶應義塾大学大学院工学研究科修士課程修了。同年NEC入社。2018年4月より理化学研究所。東京大学情報学環客員研究員。工学博士(慶応義塾大学)、認定人間工学専門家、NPO人間中心設計推進機構認定人間中心設計専門家。科学技術の社会需要の研究、ヒューマンインタフェースの心理学的・生理学的研究および人間中心設計プロセス関連の研究開発に従事。日本人間工学会理事、人間工学専門家認定機構長、ヒューマンインタフェース学会理事・監事を歴任。現在、国際人間工学連合(International Ergonomics Association (IEA)) 理事 (Advisory Group on Standardization)。2008年より金沢工業大学感動デザイン研究所非常勤講師、2010年より首都大学東京(現東京都立大学)大学院システムデザイン専攻非常勤講師、2014年度はこだて未来大学客員教授。ISO TC159(人間工学)/SC4(HCI)国内委員会主査及び国際エキスパート。ISO/IEC JTC1/SC7(ソフトウェアエンジニアリング)Quality in Use 国際チーフエディタ。2020年よりISC TC159/SC4-ISO/IEC JTC1/SC7 Joint Working Group28(Common Industry Format for usability)共同議長。2021年度経済産業省産業標準化事業経済産業大臣賞受賞。

西山 敏樹(東京都市大学)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授。博士(政策・メディア)。1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部社会経営コース卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究専任講師、慶應義塾大学医学部特任准教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授等を経て現職。日本イノベーション融合学会理事長、ヒューマンインタフェース学会評議員なども務める。専門領域は、ユニバーサルデザイン、モビリティデザイン、社会調査法等。交通用車両の開発に関する大型プロジェクトを多数経験。ユニバーサルデザインに関わる地域開発を多数手掛けており、研究や実務の成果の表彰も18件にのぼる。

梶谷 勇(産業技術総合研究所)
国立研究開発法人産業技術総合研究所人間拡張研究センター主任研究員。1999年筑波大学大学院博士課程工学研究科修了。博士(工学)。2000年電子技術総合研究所入所、組織改編を経て現職。電動義手、福祉工学、介護ロボット塔の開発、評価、社会実装等に関する研究に加え、国プロ等での開発事業者らの倫理審査申請支援やガイドライン作成の経験を経て工学領域での倫理審査に関する研究にも従事。

北村 尊義(香川大学)
2015年京都大学大学院エネルギー科学研究科博士後期課程を指導認定退学。博士(エネルギー科学)。同年立命館大学情報理工学部助手、2019年同助教、2021年2月より香川大学創造工学部造形・メディアデザインコースに准教授として着任し、現在に至る。ヒューマンインタフェース学会ではシンポジウムにて2013年、2014年、2015年、2018年の優秀プレゼンテーション賞を受賞している。また、会誌編集委員、電子広報委員や研究会委員として活動している。研究実績は人の行動促進やコミュニケーション支援、楽器習得支援、観光支援、防災減災など幅広い領域にあり、研究方法としてはシステムデザインの提案とそのプロトタイピング評価が多い。教育方面では「積極的な学びの姿勢に不安を感じさせない大学初年次教育」に向けた活動が評価され、心理的安全性AWARD2023で最高位のPlatinum Ringを受賞している。
コース2 研究テーマの昇華法 −曖昧なテーマを論文や発表資料に変えるには−
概要 論文の書きやすさや口頭発表の分かりやすさは、それまでの研究の取り組みで曖昧になりがちな「研究テーマ」をどれだけ高い解像度で整えてこられたかに大きく依存します。研究テーマは、ビジョンや課題、あるいは問題といった要素を論理的に組み合わせて構築するものであり、この構造こそが、結果の価値付けや結論導出の土台、あるいは話題展開の骨子となるためです。本講演では、テーマの構造を設計し、それを論文や発表資料に昇華させる工程を、ゲームデザインなどの喩えを交えて解説します。
講師 石原 尚(大阪大学)
大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻講師。2009年頃に日本学術振興会特別研究員(DC1)として独自の子供型アンドロイドロボットの開発に着手し、現在も高機能化のための研究を展開。2014年同研究科にて博士(工学)を取得後、2016年から2020年までJSTさきがけ研究者。SNSやブログにて研究・執筆・発表の基礎の解説を配信。著書に「卒論・修論研究の攻略本」がある。
コース3 ヒューマンインタフェース研究のための「数理・データサイエンス・AI」とうまくつきあう方法
概要 データサイエンス・AI教育を付加価値として取り入れていくことは、その研究分野の活性化や人材育成の強化につながります。たとえば、ヒューマンインタフェース研究においても、人間の知覚、認知、行動などのデータ分析に基づき、新しい技術を提案する研究などでは、データサイエンス・AIの素養を身に着けた人材の活躍が期待されます。多くの人の理解が議論へと発展し、分野としての新しい価値創造へとつながるように、まずは、わかりやすくデータサイエンス・AIを学べるためのツールなどの紹介をしながら、文理を問わず学ぶ際に必要なサイエンスリテラシーなども含めて解説していきます。
聴講者の方はPC持参をお願いいたします。
講師 武藤 ゆみ子(玉川大学)
玉川大学脳科学研究所、先端知能・ロボット研究センター准教授。 日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て、東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士後期課程修了。博士(理学)。2021年12月「AIとうまくつきあう方法-教養としてのAIリテラシー」を出版、2022年4月文理を問わず全学部生を対象に「数理・データサイエンス・AIリテラシー」新規開講。
コース4 メタバース/VRの教育の場への活用
概要 本講演では、メタバースとバーチャルリアリティ(VR)が教育の未来をどのように活用できるかをソーシャルVRでの取り組みから探ります。教室という空間やアバタという身体に関する技術が学習体験をどのように変容させ、新たな教育の可能性を創出するかについて深く掘り下げます。講演では、メタバースが教育に与える潜在的な影響や、教育者や学習者にとっての利点、そして挑戦についても議論します。これらの技術がどのようにして教育の質を向上させ、学習者の参加とエンゲージメントを深めることができるのかについて事例を交えて解説します。
講師 近藤 亮太(慶應義塾大学)
2021年豊橋技術科学大学大学院工学研究科情報・知能工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。2021年4月より日本学術振興会 特別研究員 PD、2022年4月より慶應義塾大学理工学部特任助教併任。

雨宮 智浩(東京大学)

東京大学 情報基盤センター 教授。2002年東京大学工学部機械情報工学科卒業、2004年東京大学大学院情報理工学系研究科修士課程修了、NTT コミュニケーション科学基礎研究所研究員, UCL客員研究員を経て、2019年東京大学大学院情報理工学系研究科 准教授、2023年より現職。本学会理事、日本バーチャルリアリティ学会理事等を歴任。博士(情報科学)。著書に『メタバースの教科書:原理・基礎技術から産業応用まで』(オーム社)。

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