トップカンファレンス・アドバンスト・ワークショップ
(CHI論文解剖実習)
2020年8月1日(土)オンライン開催
主催:ヒューマンインタフェース学会国際リエゾン委員会
概要:トップカンファレンスに向けた若手研究者の論文執筆能力を向上させるために、CHI2020に日本から採択された論文の中から3本を選び、それらを解剖し、構造を明らかにするワークショップを開催します。
トップカンファレンスアドバンストワークショップとは
2021年に、ヒューマンコンピュータインタラクション 分野のトップカンファレンスの1つであるCHI 2021が横浜で開催されます。ヒューマンインタフェース学会では、こうしたトップカンファレンスへの投稿を支援するために、トップカンファレンスにアクセプトされる論文はどのように書かれているのか、論文のストーリー展開や各セクションの構造などを学ぶためのワークショップを開催します。参加者は課題論文を与えられ、2名〜3名程度のグループでその論文を読み解き、ワークショップ当日にプレゼンテーションをします。ワークショップ当日は、可能であれば論文の著者にも参加していただき、その論文を執筆する際に、実際に何に注意して論文を書いたか、どこが最も苦労したか、査読結果に対してどのように対応したか、論文のlimitationは何か、何が心残りか、などについて紹介していただきます。また、最後に聴衆に投票してもらい、いかに「ためになったか」を基準にベストプレゼン賞を選定します。課題論文は、CHI勉強会後に皆さんの興味のある論文を投票してもらい、著者の都合も考慮して選定します。
1チームあたりのプレゼンテーション時間は15分以内(目標10分)とします。その後、(著者の都合がつく場合のみ)著者も含めたディスカッションをおこない、最長30分(目標20分)で交代します。
ワークショップ終了後の第2部では、過去にリジェクトされた論文を再投稿してアクセプトされた経験を持つ研究者に、いかにして論文を復活させたかを紹介していただきます。
開催日
2020年8月1日(土)13時〜15時40分
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第1部:13時〜14時40分、ワークショップ
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第2部:14時40分〜15時40分、論文復活体験講演会(予定:山下直美氏、坂本大介氏)
ワークショップ参加応募方法
参加希望者は、以下のグーグルフォームに必要な情報をご記入ください。なお、応募者多数の場合は1年以内にトップカンファレンスに投稿を予定している方、ヒューマンインタフェース学会員を優先いたします。グループは適当にチームでの応募も歓迎します。その場合も、投稿予定の本数が多い方を優先します。
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申し込み方法:こちらのGoogleフォーム(https://forms.gle/jGWrbe8Adc7ez7VM9 )よりお願いします。
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申し込み〆切:
2020年7月4日(土)締め切りました。
課題論文選定方法
課題論文は、CHI勉強会2020参加者による投票結果、分野の広がり、ワークショップ当日の著者の都合などを勘案して選定します。決定日は2020年7月4日ごろを予定しています。
投票は、こちらのGoogleフォーム(https://forms.gle/ELRLoJsEgLZQczzW9)よりお願いします。
聴講申し込み方法
YouTube配信を検討していますが、Zoomによる聴講となった場合は、本ページで申し込みフォームをお知らせします。申込者多数の場合はヒューマンインタフェース学会員を優先します。
論文を解剖するための指針
論文の目的・主張は何か、各セクションが、その主張に対してどのような役割を果たしているか、目的に対して論文全体がフォーカスされているか(主目的からそれた話題がないか)、論文/研究のlimitationは何か、図や表が効果的に利用されているか、等に注意しながら論文を読み、各セクション(サブセクション)の構造を図示するなどして、論文の構造を解説してください。
暦本先生の「良い論文の書き方」(https://rkmt.hatenadiary.org/entry/20101215/1292374172)なども参考にすると良いでしょう。
日程
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2020年6月27日(土):課題論文投票(CHI勉強会2020において)
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2020年7月4日(土):ワークショップ参加申し込み〆切
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2020年7月14日(土)ごろ:参加者決定、通知
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2020年8月1日(土):ワークショップ開催
プログラム
日時:2020年8月1日13時00分~15時40分
配信URL(YouTube):https://youtu.be/yzBh6RNMYCE
質問URL(Slido):https://app.sli.do/event/rn88qh9y
オープニング(13:00-13:10)
セッション1(13:10-14:40)ワークショップ
・ チーム1:奥野 茜,鈴木 諒輔,角 康之(はこだて未来)
担当論文:Z. Chang, et al., Kirigami Haptic Swatches: Design Methods for Cut-and-Fold Haptic Feedback Mechanisms
参加著者:鳴海 紘也(東大)
・ チーム2:徳永 奈実,大城 健太郎,山崎 慎也(富士ゼロックス),森崎 汰雄(東大)
担当論文:A. Maekawa, et al., Dynamic Motor Skill Synthesis with Human-Machine Mutual Actuation
参加著者:前川 和純(東大)
・ チーム3:松本 航(オリィ),佐々木かもめ(Tallinn University),御手洗 彰,山本 浩隆,加藤 雄大(京都産業大)
担当論文:K. Yasu, MagneLayer: Force Field Fabrication by Layered Magnetic Sheets
参加著者:安 謙太郎(NTT)
・ チーム4:太田 智美(慶応),許 超舜(東大),安納 爽響(東工大),宮武 陽子(お茶大)
担当論文:R. Arakawa and H. Yakura, INWARD: A Computer-Supported Tool for Video-Reflection Improves Efficiency and Effectiveness in Executive Coaching
参加著者:荒川 陸(東大)、矢倉 大夢(筑波大)
セッション2(14:40-15:40)リジェクト論文再生術
・ 山下 直美氏(NTT CS研)
・ 坂本 大介氏(北大)
クロージング(15:40-15:50)ベストプレゼンテーション賞発表