2021年9月15日(水)-17日(金)
オンライン
※新型コロナウイルス感染症対策のため、Human Interface 2021はオンラインで実施されることとなりました。
What’s New
-
特別講演が一般公開となりました!
Zoom配信となりますので聴講ご希望の方は事務局までご連絡下さいましたらURLをお知らせします。 -
参加者用ガイドページが公開されました。詳細はこちらからご確認頂けます
-
プログラムが公開されました。詳細はこちらからご確認頂けます
(PDF版プログラムダウンロード) -
オンライン参加登録を開始しました。こちらのページからお申し込み下さい!
大会長挨拶
|
昨年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、シンポジウムではなくフルオンライン形式のサイバーコロキウムというイベントを実施しましたが、今年度はその名称をヒューマンインタフェースシンポジウムに戻して開催することにしました。当初はハイブリッド形式での開催を検討しておりましたが、不確実で予測困難な感染状況に鑑みて、フルオンラインでの開催となります。しかし、フルオンライン開催となっても「Human Interface 2021 SENDAI」の地名を入れたイベントにさせて頂きたいと思っています。それは10年前のHI2011を東日本大震災直後に仙台でシンポジウムを実施できたことへのお礼と、10年後にまた困難な状況に直面している現在、その時のテーマ「Positive」を再び冠して前を向く姿勢を示したいからです。 大会長 高橋 信(東北大学) |
特別講演
「Dreaming Positive Futures」MASAKI IWABUCHI
|
21世紀はVUCA(Volatility: 変動、Uncertainty: 不確か、Complexity: 複雑、Ambiguity: 不明確)の時代と呼ばれています。震災・台風・新型コロナウィルスなどの予測もつかない天災や疫病、気候変動や資源枯渇などの人新世が生み出した地球規模の厄介な問題(Wicked Problem)、予見されているシンギュラリティ(技術的特異点)、など、未来がどうなっていくのか、社会と人間はどう変わってゆくのか、現在の延伸による線形な予測では捉えることが難しくなってきています。こうした状況で、現在あるものをどう改善・改革するか、という現在から未来を見る視点(フォーキャスティング)に加え、未来を起点として、どんな未来に生きたいのか、人間と社会がどうあってほしいのかといった、夢やビジョンから、今何をすべきかを見出す視点(バックキャスティング)が個人、ビジネス、社会とあらゆるレイヤーで求められています。SDGsのようなグローバルゴールを見出す取り組みも行われていますが、そこから今何をすればよいのかに戻ってくることができない、描き出した夢自体が現在の制約に縛られている、など、新たなアプローチの課題も散見されています。
本講演では、震災から10年を迎えた東北の地で、個人・組織・社会がいかにして未来へのポジティブな夢やビジョンを思索すればよいのか、そしてそのビジョンに向けていかにしてポジティブなアクションを取れば良いのかを考えるアプローチとして、スペキュラティヴデザイン、トランジションデザインといった最新のデザインの方法をもとに共有し、皆様と議論させて頂きたいと思います。