案内
特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会
2024年度通常総会、学会賞授与式および特別講演会のご案内
拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素より当学会の活動にご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、当学会の2024年度通常総会を以下の要領にて開催いたします。
総会に引き続いて特別講演ならびにヒューマンインタフェース学会賞(論文賞、学術奨励賞、研究会賞)の授与式も開催いたしますので、会員の皆様は、是非、奮ってご出席くださいますようお願い申し上げます。
なお、HI学会正会員の方は、事務局よりお送りしております総会案内(メール)に記載されているURLより、通常総会等への出欠をご回答ください。回答期限は 2024年2月26日(月)です。
敬具
記
【日時】2024年3月1日 (金) 13:50~16:30
【場所】同志社大学 東京オフィス / Zoom(ハイブリッド開催)
【次第】13:50~14:40 通常総会
- 開会の辞
- 会長挨拶
- 2023年度事業及び会務報告
- 2023年度収支決算報告
- 2023年度監査報告
- 2024年度役員選任の審議
- 2024年度評議員選任の報告
- 新会長挨拶
- 2024年度事業計画の提案と審議
- 2024年度収支予算の提案と審議
- 名誉会員の推薦提案および審議
- その他
- 質疑
- 閉会の辞
【特別講演】14:50~15:50
「ヒューマンインタフェース・VR・メタバース」
講師:廣瀬 通孝 氏(東京大学)
【名誉会員証贈呈式・学会賞 授与式】16:00~16:30
名誉会員証贈呈式・学会賞(論文賞、学術奨励賞、研究会賞)授与式
議事録
- 議長:高橋 会長
- 進行:狩川 総務担当理事
- 記録:小林 総務担当理事
特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会の 2024年度通常総会が3月1日(金)に同志社大学東京サテライトオフィスで開催された。
最初に高橋会長より、社員数(2024年3月1日現在、正会員および一般会員の合計761名)の10分の1以上(総会出席者51名、委任状71名、合計122名)の出席者により会議が成立したとの報告があり(定款第28条に基づく)、開会が宣言された。
以下に総会の内容を報告する。
1. 会長挨拶
高橋会長より「コロナ禍から復活しつつある昨今、対面イベントも増えてきてその価値を再認識している。学会として会員数が減少しているのが心苦しいところであるが、シンポジウムや研究会など学会活動も活発になってきているので会員減少に歯止めがかかることを期待している。」との挨拶があった。
2. 2023年度事業報告
2023年度の会務および事業報告が各担当理事から報告された。以下、各委員会からの説明の概略である。
総務財務委員会:黒田理事
理事会および総務財務委員会においても対面開催が可能になってきて、活発に交流できるようになってきた。加えてメール審議なども活用し、業務の効率化等を行た。
シンポジウム委員会:木村副会長
今年度のシンポジウムは伊藤大会長のもと青山学院大学にて開催され、無事に黒字で終了した。また、Youtubeで対話発表ビデオを公開したり、若手のランチョンミーティングを実施したり新しい試みもなされた。さらに久々に対面でのイブニングセッションも開催され、交流を深められた。次回京都大学での開催も楽しんで頂きたい。
会誌委員会:谷川理事
会誌委員会では、通常業務として年4回(2、5、8、11月)学会誌を発行した。各号の特集は「AI×HI×〇〇」「つくる、みる、きくエンタテインメント」「論文賞研究はこうして生まれた2023」「ドラえもんとHI①」であった。ドラえもんの特集については1号では収まらず2号に亘ることになった。その他、「ちょっと一息BADUI診療所」「主催イベント報告」「理事会・委員会便り」「ワタシの論文読みどころ」など好評連載中である。
論文誌編集委員会:石井理事
「ICTを活用した高齢者のケア・支援」(3 編)、「サービスデザイン」(4 編)、「個に向き合うインタフェース」(6 編)、「若手研究者 5」(3 編)の特集号を発行し、一般投稿論文 19 編を掲載した。かなりHI学会らしい特集号となっていると思われる。資料にある「コミュニケーション支援VII」についてはすでに発行されている。今後は」「エージェントとインタラクションデザイン」「視線インタラクション」「若手研究者 6」と進む予定である。投稿をお待ちしている。
研究会運営委員会:葛岡理事
2023年度はSIG が10回開催された。うち1回がオンライン、4回が対面、5回がハイブリッドとなっており新しい形態に移りつつある。ステップアップキャンプは明日明後日と開催されるが、学生のみではなく若手の研究者の交流の場としていきたい。また、研究倫理が懸念される論文が投稿されていたため、倫理的な扱いについてもう少し学会内で浸透させたい。
電子広報委員会:小林理事
電子広報委員会では、委員の皆様にお世話になりながらWebコンテンツ、サーバ保守、NewsLetter発行、ML管理などを実施した。リレーエッセイが好評なホームページには、各委員会からの記事作成依頼も増えてきた。2023年春から運用を開始したクラウドサーバーの利用も浸透しつつある。また、選挙システムの電子化を進めつつある。
国際リエゾン委員会:大林理事
「International Research Exchange2023」と題してカジュアルな雰囲気での国際交流の機会を設ける企画を新設し、2023年度はカナダのトロント大学の先生を東北大学に招いて実施した。また海外の学術雑誌の斡旋支援といった研究サポートも行っている。積極的にご活用頂きたい。
将来構想委員会:中洲理事
将来構想委員会では、新しい活動方針を策定した。長期視点の「あるべき姿の検討・策定」に加えて「現時点の課題への施策検討」を進めるべく活動した。特に会員数減少への対策として、若手の会の再立ち上げを支援した。また、学会イベントの周知活動が弱いと思われたため、関連学会に対する案内送付先リストの整理を実施した。更に賛助会員との意見交換会などを目的とした交流会を企画し運営した。将来構想委員会の活動は我々だけではなく是非学会員皆様と共に進めていきたいのでご協力お願いしたい。
3. 2023年度会務報告
黒田総務担当理事より2023年度の会務報告があった。正会員790名、学生会員87名、購読A会員29名、購読B会員17名、賛助会員31名、会員数954名である。入退会状況については入会数64、退会数74、事務局については従来通り有限会社セクレタリアットへの委託を継続した。
以上の事業報告と会務報告について、全会一致で承認された。
4. 2023年度収支決算報告
亀山財務担当理事より資料をもとに収支決算が報告された。今年度は残念ながら赤字決算である。原因として12月に行う会費納入催促が遅れて次年度になってしまったことから、例年に比べ収入が減ったことが大きな要因のひとつである。また、会員数減少が大きな問題のひとつであるので継続して検討していく。
5. 2023年度監査報告
藤田監事より、以下の通り2023年度の監査報告があり、2023年度収支決算報告とあわせ全会一致で承認された。
・大久保監事とともに、税理士立会いのもと、1月25日に監査を実施。2023年度の会計ならびに理事の業務の適正な執行を確認した。
6. 2024年度役員選任の審議
石井選挙管理委員長より、2024年度役員選挙過程および結果について報告があった。投票数は111票。資料に基づき選任新役員が紹介され、全会一致で承認された。
7. 2024年度評議員選任の報告
高橋会長より、資料に基づき2024年度評議員選任が報告され、全会一致で承認された。
8. 新会長挨拶
木村新会長より「ステップアップキャンプやシンポジウムの若手支援など、会員数減少に対する対策に注力していきたい。また、様々な分野から集まっている会員とつながることができる本学会の特色を活かして地道に人と人とのつながりを強めていきたい」との挨拶があった。
9. 2024年度事業計画の提案と審議
狩川総務担当理事より、資料に基づき2024年度の事業計画について説明があり、全会一致で承認された。
10. 2024年度収支予算の提案と審議
近井財務担当理事より、資料に基づき2024年度の予算案について説明があり、全会一致で承認された。
11. 名誉会員選出
高橋会長より、2名の名誉会員(竹村治雄氏・仲谷善雄氏)の推薦提案があり、全会一致で承認された。
12. 質疑応答
- 名誉会員選定基準について質問があり、高橋会長より回答がなされた。
- 高齢の会員向けの終身会員制度や高校生向けの若年層の会員制度について質問があり、木村新会長より検討中である旨の回答がなされた。
- 会費のカード払いやバックナンバー購入方法等についての質問があり、近井財務担当理事より、システム改修などの検討がなされている旨の回答がなされた。
- 藤田監事より、HIに関する社会的な問題、使いにくいWebインタフェース、ダークパターンなど、研究としては難しいかもしれないが重要なテーマを扱うことを支援して欲しい旨の意見が出された。