案内
特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会
2025年度通常総会、学会賞授与式および特別講演会のご案内
拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素より当学会の活動にご高配を賜り、誠にありがとうございます。
さて、当学会の2025年度通常総会を以下の要領にて開催いたします。
総会に引き続いて特別講演ならびにヒューマンインタフェース学会賞(論文賞、学術奨励賞、研究会賞)の授与式も開催いたしますので、会員の皆様は、是非、奮ってご出席くださいますようお願い申し上げます。
なお、HI学会正会員の方は、事務局よりお送りしております総会案内(メール)に記載されているURLより、通常総会等への出欠をご回答ください。回答期限は 2025年2月28日(金)です。
敬具
記
【日時】2025年3月10日 (月) 14:20~17:30
【場所】立命館大学 大阪いばらきキャンパス / Zoom(ハイブリッド開催)
【次第】14:20~15:10 通常総会
- 開会の辞
- 会長挨拶
- 2024年度事業及び会務報告
- 2024年度収支決算報告
- 2024年度監査報告
- 2025年度役員選任の審議
- 2025年度評議員選任の報告
- 2025年度事業計画の提案と審議
- 2025年度収支予算の提案と審議
- その他
- 質疑
- 閉会の辞
【学会賞 授与式】15:20~15:50
論文賞、学術奨励賞、研究会賞 受賞者への各賞の授与式
【特別講演】16:00~17:00
「ヒューマンインタフェース研究 その課題と展望」
講師:竹村 治雄 氏(大阪大学)
議事録
- 議長:木村 会長
- 進行:小林 総務担当理事
- 記録:近井 総務担当理事
特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会の 2024年度通常総会が3月1日(金)に同志社大学東京サテライトオフィスで開催された。
最初に高橋会長より、社員数(2024年3月1日現在、正会員および一般会員の合計761名)の10分の1以上(総会出席者51名、委任状71名、合計122名)の出席者により会議が成立したとの報告があり(定款第28条に基づく)、開会が宣言された。
以下に総会の内容を報告する。
1. 会長挨拶
木村会長より「ヒューマンインタフェース学会は学際領域であるため、さまざまな研究領域の方々が活動している。専門分野である ”1足のわらじ” に加えて、本学会での活動を通して、 “2足のわらじ” で活動をして頂き、会員の皆様の研究コミュニティをぜひ広げて頂きたい。」との挨拶があった。
2. 2024年度事業報告
2024年度の会務および事業報告が各担当理事から報告された。以下、各委員会からの説明の概略である。
総務財務委員会:狩川理事
理事会および総務財務委員会はオンライン会議を開催するとともに、連絡手段においても従来のメーリングリストに加えてSlackを導入し、日常的により気軽に意見や情報を交換できる環境の整備を進めた。
シンポジウム委員会:石井裕剛副会長
2024年度のシンポジウムは石井裕剛大会長のもと京都大学吉田キャンパスにて開催され、過去10年で最多となる発表件数(216件)、参加者数617名を数える盛況ぶりであり、黒字で終了した。学生コンテストや広いブースでのデモ発表、オーガナイズドセッションなどの新たな試みを実施するとともに、従前どおりの対話発表ビデオや学生ランチョンミーティングなどもなされた。コロナ禍を経て活気を取り戻したシンポジウム、次回の金沢工業大学での開催においても楽しんで頂きたい。
会誌委員会:山本理事
会誌委員会では、通常業務として年4回(2、5、8、11月)学会誌を発行した。各号の特集は2月号「極私的合同座談会:ドラえもんと私と研究」、5月号「プロンプトエンジニアリング」、8月号「論文賞研究はこうして生まれた 2024」、11月号「共創型デザインプロセスのためのインタフェース」であった。その他の記事に関しては、「ちょっと一息 BADUI 診療所」「主催イベント報告」「理事会・委員会便り」「ワタシの論文読みどころ」は好評連載中である。
論文誌編集委員会:雨宮理事
「コミュニケーション支援Ⅶ」(10編)、「エージェントとインタラクションデザイン」(8編)、「視線インタラクション」(5編)、「若手研究者 6」(9編)の特集号を発行し、一般投稿論文11編を掲載した。次期に向けては、「新しいモビリティで拓く未来社会」、「自然言語対話を活用したユーザインタフェースとその応用」、「Assistive social interface とそのデータサイエンス」「若手研究者 7」などの新たな特集号と進む予定であり、積極的な投稿をお待ちしている。
研究会運営委員会:河野理事
2024年度は、常設専門委員会(SIG)が6、時限SIGが2設置された。常設SIGによる研究会Aは計10回開催された。このうち3回がオンラインと対面両方のハイブリッド開催で、残りは対面開催だった。対面開催は休み時間や終了後に交流ができる点素晴らしいと感じられるため、今後も継続していくことを検討している。なお、研究会運営委員会の収支の観点から、今後は現在の他学会の研究会との共催に加え、SIG 間の連携を取って研究会Aを開催すること、また新たな研究発表の勧誘などを効果的に行い、より実施効果や対費用効果を高めることについても検討していく。
電子広報委員会:上杉理事
電子広報委員会では、学会ホームページのコンテンツ管理、各種サーバ保守管理、毎月・臨時の News Letterの発行、各種委員会のMLの管理などを実施している。ホームページに関しては、論文誌・学会誌、各研究会のお知らせに加えて、主に学会役員の方々に寄稿頂くリレーエッセイを継続しており、2024年末時点で第88回となった。特に2024年度においては、従来の懸案事項であった選挙システムが完成し、電子投票を開始した。また、国際論文誌購読会員用のリンク機能なども整備した。
国際リエゾン委員会:赤津理事
国際リエゾン委員会では、昨年度から継続して国際学術雑誌 International Journal of Human Computer Interaction の購読サービスについて見直しを実施した。長年にわたり購読料を維持しつつ、会員の皆様に対してサービスを継続提供してきたが、円安や少子化による会員数の減少などの影響により、購読サービスの赤字が学会の財政状況の悪化に大きく影響している。このため、購読料の値上げまたはサービスの中止を含む対応策について検討を行った。検討の一環として、7月末に会員の皆様を対象にアンケート調査を実施したところ、104名の方から回答を得た。その結果、購読料の値上げは購読者数の減少を招く可能性が高いこと、また赤字解消のための解決策を見出すことが困難であることが判明した。
将来構想委員会:岡橋理事
将来構想委員会では、昨年度までの活動(本学会の課題抽出や活動案の具体化)を引継き、2024年度はさらにハブ的役割を果たせるよう、各委員会と連携した構想立案に取り組んだ。2024年度は、「若手交流会」の継続開催、シンポジウムでは「学生コンテスト」や「賛助会員交流会」が開催された。
3. 2024年度会務報告
狩川総務担当理事より2024年度の会務報告があった。正会員773名、学生会員128名、購読A会員25名、購読B会員15名、賛助会員27名、会員数968名である。入退会状況については入会数102、退会数63、事務局については従来通り有限会社セクレタリアットへの委託を継続した。特に賛助会員の退会が複数あるため、解決策を探りたい。
以上の事業報告と会務報告について、全会一致で承認された。
4. 2024年度収支決算報告
近井財務担当理事より2024年度の収支決算報告があった。2024年度はシンポジウム収入、学会誌の関連収入の増加により、黒字決算であった。
5. 2024年度監査報告
大久保監事より、以下の通り2024年度の監査報告があり、2024年度収支決算報告とあわせ全会一致で承認された。
高橋監事とともに、税理士立会いのもと、2025年1月31日に監査を実施。2024年度の会計ならびに理事の業務の適正な執行を確認した。
6. 2025年度役員選任の審議
石井裕選挙管理委員長より、2025年度役員選挙過程および結果について報告があった。2024年度の投票は、投票システムを利用した選挙を行った。投票数は155票。資料に基づき選任新役員が紹介され、全会一致で承認された。
7. 2025年度評議員選任の報告
木村会長より、資料に基づき2025年度評議員選任が報告され、全会一致で承認された。
8. 国際誌サービスにかかる提案と審議
「3.2024年度事業報告」にて、担当理事から説明した国際誌サービスの廃止に関しての審議が行われ、全会一致で承認された。
9. 2025年度事業計画の提案と審議
小林総務担当理事より、資料に基づき2024年度の事業計画について説明があり、全会一致で承認された。
10. 2025年度収支予算の提案と審議
大槻財務担当理事より、資料に基づき2024年度の予算案について説明があり、特に2025年度には、シンポジウムの投稿システムを構築するため、一時的に支出が増加する旨の説明がなされた。本提案について、全会一致で承認された。
11. 質疑応答
総会資料24ページにある、「9.表彰」の「学術奨励賞 5 件以内」に関して、「学術奨励賞は総発表数の5%前後」と規約が変更となっている。そのため、「9.表彰」を「学会賞(論文賞3件以内、学術奨励賞 総発表数5%前後、研究会賞3件以内)を総会において表彰」と変更頂きたいとのコメントがあった。上記については、全会一致で承認された。