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リレーエッセイ
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第87回「ギリチョコ」

米村 俊一(芝浦工業大学工学部)   合理か人情か  日本の政権党である自由民主党(略称:自民党)において9月27日に総裁選挙が行われ,石破茂候補が党総裁に選出されました。この選挙では最初の投票結果で …

米村健ゼミ合宿2024/猪苗代湖の写真

第86回「NO DANCE, NO LIFE」

吉田 悠(日本大学)   HI学会の『リレーエッセイ』というとても面白い企画にお声がけをいただき、せっかくの機会ですので、これまで仕事関係の方々にはほとんど話してこなかった自分の趣味について書きたいと思います。 …

第85回「理科教育の現場から」

大崎 章弘(お茶の水女子大学)   「廊下の電気のスイッチ切ったか!」と、先生の声が飛ぶのは都心にある公立中学校。生徒への「SDGs」の指導で休み時間毎にこまめに切らせているのである。 聞いたのは昨年、私が理科 …

オリジナルの風力発電教材。数値で見るから小さな電流もよくわかる。

第84回「全ての高校生がインタフェースのデザインについて学ぶ時代を迎えて」

遠山 紗矢香(静岡大学)   2022年から,高等学校では「情報Ⅰ」という,教科「情報」の新しい科目による教育が始まっています.なお,教科「情報」は2003年から高等学校普通科で指導されていましたので,このたび …

第83回「バロック音楽の世界」

長松 隆(神戸大学大学院海事科学研究科)   クラリネットを中学から吹奏楽(ブラスバンド)で始め、大学以降はオーケストラをやっていたが、10年余り前にリコーダーを始めた。いや、小学校で習ったから”再開”したとい …

第82回「子どもの事故防止に関する学生指導~保育者養成校の立場から~」

西山里利(目白大学人間学部子ども学科)   子どもは創造力を発揮して遊び、様々な工夫や挑戦をしています。それが経験となり学びに繋がる一方、危険と隣り合わせでもあります。遊びと危険の狭間で保育者は安全管理を徹底し …

棗(なつめ)の写真

第81回「文理融合研究をやる前に」

土方 嘉徳(兵庫県立大学)   ヒューマンインタフェースの研究をしている人は、常日頃、何らかの文系的要素を考慮しつつ研究を進めているのではないでしょうか?例えば、社会におけるコミュニケーションであったり、製品を …

写真1:関西学院大学商学部を退職するときにいただいたメダル。文系学部にいたことで得られたことは多い。

第80回「違う角度から物事を見ること」

近井 学(産業技術総合研究所)   ヒューマンインタフェースシンポジウムで発表を聴講していると、研究に対しての発表者皆さんの熱意を強く感じることが多く、自分の研究の新たな発見に繋がったり、また新しい課題を認識す …

第79回「ちょうどいい自動化ってどれくらい?」

平岡 敏洋(日本自動車研究所)   このリレーエッセイの話が来たとき,正直何を書こうか迷いました.指定された分量は600~1500字程度.最初は「結構分量あるなぁ~」と思いましたが,X(旧twitter)の1ポ …

筆者と前愛車(左:VW GOLF V GTI)と現愛車(右:トヨタ GRカローラRZ)

第78回「3歳児がタンスを倒す方法」

小北 麻記子(玉川大学芸術学部)   Terrible twos, horrible threesとはよくいったもので、コトは、いわゆる「母親が目を離した隙」におきました。 当時、3歳の私は長女で、2歳の弟、生 …

ニケもまたかくありなん…?

第77回「絵本のページをめくり続ける0才児の気持ちを代弁してみた」

長岡千賀(追手門学院大学)   小さい子が、絵本の紙を、単純に、めくり続けることがあります。絵本の上下がひっくり返っていることもあります。   そうした子の気持ちを、大人にわかりやすく翻訳する試みをし …

第76回「輪行島旅のすすめ」

神田 智子 (大阪工業大学 情報科学部)     執筆依頼を受けたのは3月下旬、ロードバイクで奄美大島を一周している最中でしたので、趣味であるロードバイクによる島旅について書いていきたいと思います。 …

奄美大島北端の笠利崎灯台

第75回「減量の日々」

吉野 孝 (和歌山大学システム工学部)   学会からリレーエッセイの依頼を受けた時、最初はコロナ禍や大学研究者の日常について考えました。しかし、他の参加者が非常に自由なテーマで書いているのを見て、私も普段は語ら …

図2 この1年の体重変化の様子

第74回「こんなこといいな」

細野 美奈子 (産業技術総合研究所)   できたらいいな、と続けば、多くの方々には自然とドラえもんが浮かんでくるのではないでしょうか。リレーエッセイのお話をいただいた際、何を書こう!?と思った私は、まずは先人の …

第73回「てめえらのグラボはなに色だーっ!!」

小森 政嗣 (大阪電気通信大学)   みなさんのパソコンは光ってますか? 僕のパソコンは虹色に光ってますよ. コンピュータが光ることに対して懐疑的なあなたも,今日からは考えを改めてください.   筆者 …

虹色に光るGPU

第72回「HUG(避難所運営ゲーム)を体験して」

常盤 拓司(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)   先日、僕の住んでいる町の自治会の防災部の主催でHUG(避難所運営ゲーム)を使ったワークショップがあった。このゲームは静岡県が開発したもので、避難所の運営 …

第71回「ミモザの花と子犬」

武藤ゆみ子(玉川大学脳科学研究所) 少しずつ感じられる春の気配。 春の訪れを知らせてくれるミモザ。 その明るく黄色い花は、感謝の印。   私が幼稚園に通っていた頃、「将来の夢は花屋さん」と言っていたような記憶は …

第70回「プロトタイピング天国」

福本 雅朗 (Microsoft Corporation)   2020年の頭から中国の深圳(シンセン)*1に居る。以前からハードウェアのプロトタイピングに最適だとは聞いていたものの、噂にたがわぬ凄い場所である …

華強北の電子城のひとつ。ここの5階はLED専門フロアで約200件の店が入っている。

第69回「僕らはいつも以心伝心?」

山本 景子(東京電機大学)   実家には両親が大切に保管している私の漢字学習帳がある。小3で習う漢字を使って自分でも例文を作ることで使い方も覚えましょうというコンセプトのものだ。そこには「ねこに服を着せる。」「 …

ねこの写真

第68回「名前を教えてください」

武藤剛(文教大学)   とある大学教員の平凡な日常です。日々学生からいろんな質問を受けます。新人のころ、最終回の授業後に学生が自室の前で大行列ということがありました。「今日の授業、分かんなかったのかなぁ?」と呑 …

第67回「にじいろ日和」

岡橋さやか(国立長寿医療研究センター)   知多半島北部の丘陵地に当研究所はある。京都から愛知に来て早くも2年となった。自転車ごと飛ばされそうな強風に悩まされることもあるが、晴れた日に広がる展望は素晴らしい。医 …

当センターからの眺望(初秋)

第66回「日々の料理と社会的なデザイン」

赤坂文弥(産業技術総合研究所)   私は、毎日、家族(妻と2人の子供がいる)のために料理をしている。 こんなことを書くと、「イクメンだ!」などと言われてしまうが、あまりそういった意識はない。単に、料理をするのが …

第65回「計算理論の世界からきた私」

泉朋子(立命館大学)   私の博士論文のテーマは、複数の計算主体がグラフ上を移動し互いに相互作用をしながらある基礎問題を解くときにかかる計算量の上限、下限を求めるというものである。ヒューマンインタフェースにご興 …

第64回「未来志向でワクワクするヒューマンインタフェース学会にまだまだ期待」

阪田真己子(同志社大学)   娘とファミレスにご飯を食べに行ったときのこと。メニューを注文してしばらくしたら、配膳ロボがご飯を運んできてくれる。なんなら、耳がついていたり(やっぱり「かわいい」に耳は鉄板)、名前 …

HMDを被った子供

第63回「『週末縄文人』が面白い」

岡耕平(滋慶医療科学大学大学院医療管理学研究科)   「あなたは何の専門家なのですか?」と聞かれて答えに詰まることがある。これは本来、研究者としては良くないことなのだろうと思う。私は認知心理学分野の研究者だとい …

第62回「DX・DX」

黒田知宏(京都大学 医学部附属病院)   一介のHI研究者だった私が医療の世界に引っ張り込まれてほぼ四半世紀がたった。今医療業界は空前のDXブームである。DX・DXと繰り返し聞かされると、茶色の小瓶しか浮かんで …

図1 京都大学医学研究科附属医療DX教育研究センターのロゴとマスコット

第61回「仕事と生活の接点」

中谷桃子(東京工業大学)   仕事と家庭生活を完全に切り離すのではなく、そこに接点が作れないものか…?これは、私が出産後から模索/挑戦し続けている研究の裏テーマです。私は仕事が好きなので、出産後の仕事復帰はとて …

第60回「戸籍と身近な歴史」

青柳西蔵(駒澤大学)   私は北海道の出身で、高校の卒業まで道内で育ちました。同じ出身の方は分かっていただけるのではないかと思うのですが、私は、学校の授業で日本史を学ぶとき、非常な疎外感というか、他人事感を味わ …

曽祖父の戸籍の一部。フォントに慣れた目には判別が難しい文字もあるがそれも楽しい。

第59回「気づかない贅沢」

福森 聡(香川大学) 喜びの声を上げながら、その子は「北斗七星、はじめて見た」と言った。 「え、どういうこと?」 都会に住むその子が言うには、夜空を見上げても星なんてほとんど見えないらしい。 うれしくなった私は、次々に星 …

59回リレーエッセイ画像1

第58回「BADUI診療所」

中村聡史(明治大学)   趣味で使いにくい・分かりにくいインタフェースであるBADUI(バッドユーアイ)を集め、それを整理・発信しているうちに、いつの間にか仕事の一部になっている明治大学の中村聡史です。 &nb …

第57回「紙と鉛筆のように映像を作る」

安藤昌也(千葉工業大学)   「ジャパンマニュアルアワード」という賞があります。取扱説明書やマニュアルのわかりやすさや関連規格への対応などが評価される表彰制度です。最高賞には「マニュアル オブ ザ イヤー」が送 …

第56回「お米大好き」

田中久弥(工学院大学)   ごはん大好き!お酒大好き!寒いの大嫌い!新潟生まれの田中久弥です。 新潟と言えばお米ですよね。おすすめはもちろん「コシヒカリ」。炊きたての香りが甘くて、歯ごたえはモッチリ、どんな料理 …

新潟の雪

第55回「『下手の横好き』も悪くない?」

三浦直樹(東北工業大学)   今回リレーエッセイ執筆のお話をいただきまして、自分の研究へのモチベーションを少し振り返ってみました。   下手の横好きという諺があります。下手なのに熱心に取り組む様子とい …

第54回「最近の就活って?」

浅野 陽子(NTTテクノクロス)   私が今の会社で新卒採用担当になってちょうど1年が経ちました。それまでは、学生とはほとんど縁のない生活で、今の学生がどんな価値観を持っているのか、どんな就活をしているのかもま …

NTTテクノクロスの最大拠点 横浜事業所

第53回「眉は描かないし、書かない。」

松田昌史(NTT コミュニケーション科学基礎研究所)   リレーエッセイ執筆という貴重な機会をいただき、ありがとうございます。   ご依頼はたいへんありがたかったのですが、安請け合いしてから困り果てて …

第52回「用・強・美」

瀬島吉裕(関西大学)   春になると寒さも落ち着き,暖かい日差しが心を躍らせます.ポカポカして気持ちいい季節は,足取りを軽くさせどこかへ出掛けたい気分にさせます.知らない場所に行って,その土地で採れた食物や,独 …

難波橋

第51回「好きなことを続けることの尊さ」

西山敏樹(東京都市大学)   Facebook等のSNSでつながる皆様は、私が鉄道・バス大好き人間であることを御存知かと思います。趣味的な面では憧れの「開運!なんでも探偵団」に出演し、日本初のNゲージを出品しま …

第50回「『顎が外れるような研究』から『絶対に押すなよ!』へ」

小野 哲雄 (北海道大学)   私自身は雅びでもなく、風流も解さない人間であるため、奇抜で突飛なものを好む傾向があるようだ。他の人の研究発表を聴いているときでも、自分自身の思い入れが強く、根拠のない自信に基づき …

「絶対に押すなよ!」をAIが理解できるかどうかChatGTPに聞いてみた。

第49回「ポストコロナのビブリオバトルと『人を含んだシステム』」

谷口 忠大(立命館大学)   2022年12月15日。僕は千葉の浦安にやってきていた。クリスマスに家族旅行でディズニーランドとかそういうわけじゃない。 ――残念ながら!   全国大学ビブリオバトル20 …

第48回「未来を感じるインタフェース」

山本 倫也(関西学院大学)   そういえば、インタフェースに興味をもった原点は、学生の頃、パソコン(NECのPC-9821Ap2という日本独自仕様だった。PCと言われるようになったのは、当時DOS/VとかAT互 …

第47回「仲間」

渋谷 雄(京都工芸繊維大学)   仲間を作りましょう.そして,仲間との繋がり大切にしましょう.ここで,仲間というのは,友達,知り合い,あるいは同僚など,広い意味にとらえてください.   ずいぶんと昔に …

大学時代のサッカー部同期達

第46回「『反転研究』はいかがでしょう」

西本 一志(北陸先端科学技術大学院)   皆さんは,新しい研究を立ち上げるとき,まず何から始めますか?たとえば,ある企業や大学などの組織内において,特定の属性(知識や技能など)を有する人物を探しだす「人材検索シ …

第46回リレーエッセイ画像

第45回「50年後のインタフェース研究の展示資料はなにか」

塩瀬隆之 (京都大学総合博物館)   2022年6月18日、京都大学は創立125周年を迎えました。125年前からこの吉田キャンパスに京都大学が創立されたまま移転もしていないことから、創立時の理工科大学、法科大学 …

第44回「〈汁なし担々麺〉との出会い」

岡田 美智男(豊橋技術科学大学)   コロナ禍がはじまる直前に、ちょっとばかり思い出に残る海外出張の機会を得た。ドイツ南西部の郊外にあるダグストゥール城を改装したセミナーハウスで一週間弱の泊まり込み、情報学分野 …

第43回「いつまでもワクワクしていたい」

大須賀美恵子(大阪工業大学)   大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部で,ウエルネス研究室という名前を掲げて学生と楽しく研究・交流をしています.2017年度のヒューマンインタフェースシンポジウムを開催しまし …

大須賀先生の9マス自己紹介

第42回「いちじくを育てる」

小谷 賢太郎(関西大学)   私は数年前からいちじくを育てている。今シーズンの収穫は終了した。気温が低下したので、おそらく熟さずに枯れゆく実がいくつか残っているだけである。   私の父は金属加工を主と …

これだけ熟すと本当においしい

第41回「これからのヒューマンインタフェース学会」

廣瀬 通孝(東京大学 先端科学技術研究センター/VR教育研究センター)   ヒューマンインタフェース学会の設立は1999年だそうであるが、実はその前身は計測自動制御学会・ヒューマンインタフェース部会である。この …

第40回「家族旅行から帰ってくると,おかあさんはナゼ『やっぱり家が一番ね』と言うのか?」

川上 浩司 (京都先端科学大学)   表題の問いに答えるべく,20年以上も「不便益」の研究を続けている,わけでもないのですが,つい先日,ふと回答らしきものに気づきましたので報告します.   臨済宗妙心 …

第39回「持続のためには変化が大事」

土井 美和子 (国立研究開発法人情報通信研究機構/監事、東北大/理事、奈良先端科学技術大学院大学/理事)   SDGs(Sustainable Development Goals)という言葉は巷に氾濫しています …

第38回「女性高齢研究者の自分史」

大倉 典子(芝浦工業大学SIT総研特任教授/中央大学大学院客員教授)   ヒューマンインタフェース学会は、歴代会長に土井美和子先生や大須賀美恵子先生もおられ、私が所属する他学会と比較して女性会員の割合も多い印象 …

第37回「道路標識のメンタルモデルを考える」

五福 明夫(岡山大学)   ヒューマンインタフェース(HI:Human Interface)関連の講義において,ユーザのメンタルモデルは,うまく活用すると使い易いHIになるが,不適切に想定すると使いにくいだけで …

矢印標識

第36回「私にとっての『大学のまち京都』」

仲谷 善雄(学校法人立命館)   私は現在、京都市内の学園本部に通っています。京都は観光の町。コロナ禍で激減したとは言え、国内の観光客の人数は少しずつ戻ってきており、京都駅の混雑ぶりも戻ってきています。このよう …

第36回リレーエッセイ画像

第35回「放送大学に7年間勤めて感じたこと ー学び続けることの重要性―」

西田 正吾(大阪大学名誉教授)   私は今年70歳になり、この3月末に7年間勤めた放送大学を定年退職しました。放送大学に来るまでは、電気メーカーの中央研究所に19年、大阪大学に20年間勤務し、システム工学、ヒュ …

放送大学大阪学習センターの外観

第34回「誰も残していかないデジタル社会へ」

関根 千佳(株式会社ユーディット(情報のUD研究所)) スーパーやコンビニで、セルフレジや購入時のタッチパネルが増えている。UIが各社で違うので、いつも一瞬とまどう。セルフレジって商品のバーコードを読ませるんだから、バー …

第33回「O-gauge, RPG, and …」

上田 博唯(京都大学客員教授)   豆餅という大福をご存じだろうか? 京都には「出町ふたば」という行列ができる和菓子屋がある。豆餅は大粒の豆の塩気と餅の甘さがなんとも言えない絶品なのだ。ある日その店の裏道を歩い …

第33回リレーエッセイ画像1

第32回「『ヒューマンインタフェースの心理と生理』の出版を振り返って」

吉川 榮和(京都大学名誉教授) 「ヒューマンインタフェースの心理と生理」は2006年3月に出版した講義用図書である。その頃の私は定年退職間際でこの本を使って講義する予定はなかった。だからこの出版では当時研究室の下田宏先生 …

ヒューマンインタフェースの心理と生理の表紙

第31回「定年後の研究者の実態 – 軟着陸のプロセス」

黒須正明(放送大学名誉教授)   僕は今年で74才になる。後期高齢者にあと一歩である。大学を定年退職したのが68歳のときだから、もうそれから丸5年は経っていることになる。まあ、こんな爺さん(自分ではその自覚は足 …

現在の黒須研究室

第30回「サクラとモモ,そして・・・」

井野 秀一(大阪大学)   東京や大阪の春の季節は,北国育ちの私にとって,昔話の「花咲かじいさん」の挿絵の世界に迷い込んだ気持ちになる.満開に咲いたサクラの光景にうれしくなって,思わず写真をパチリ.そして,その …

第29回「うなずき再考(最高)!」

渡辺富夫(岡山県立大学特任教授) 司会者: 「猫にこんばんは」で著名な言語学の権威○○先生に続いて、今回は「うなずき博士」で有名な渡辺富夫先生にお話しをお伺いします。早速ですが、「うなずき博士」と呼ばれるようになった切っ …

第28回「筑波山はなぜ『紫峰』と呼ばれるのか」

坂本 隆(産業技術総合研究所) 2月も中旬を過ぎると、勤務先(つくば市内の産総研)の敷地内に植えられた梅の木が花をつけ始める。年度末の忙しい時期であっても、春の訪れが日に日に近づいていることに気付かされる。紅梅、白梅の小 …

筑波山の写真

第27回「大学入学共通テストを受けてみました」

角 康之(はこだて未来大学)   国公立大学に勤務する教員の皆さんにはお馴染みの1月中旬の土日に実施される「大学入学共通テスト」、いつもだったら監督業務で虚無な時間を過ごすわけですが、それももう飽きたので、今年 …

「いざ出陣」と息子と記念撮影

第26回「筑波技術大学に着任して20年になります。」

河野 純大(筑波技術大学) 早いもので、筑波技術大学に着任してからこの4月で20年になります。ご存知の方もいらっしゃいますが、あらためて筑波技術大学の紹介と、最近の担当業務について記します。 筑波技術大学には、視覚障害学 …

第25回「2拠点生活はじめました」

赤津 裕子(沖電気工業株式会社) いつか、2拠点生活をしてみたいと考えていた。 コロナ禍、テレワーク中心の生活になったので、約1年半前から実家近くの茨城と東京の2拠点生活をはじめてみた。 まだまだ出社することも多く、東京 …

第24回「2022 HI学会メディアの俯瞰仰望」

小林 郁央(オーバルプラン) 近年SNSや動画共有など限りなくリアルタイムに近いコミュニケーションメディアが広がり、またマスコミでしかハンドリングできなかった動画ムービーもネット上で容易に扱えるメディアツールとして一般化 …

第23回「生きのびるための道具」

上杉 繁(早稲田大学) 「無人島に一つだけ道具を持ち込む場合,何を選択するか」という質問への回答を,少なくとも一回は考えた機会があるのではないか.無人島や山中で食べ物を入手したり,寝る場所をこしらえたりする様子を紹介する …

第23回リレーエッセイ画像

第22回「うまれつづけるあたらしいことば」

倉本 到(福知山公立大学)   言葉は人と人との間をつなぐ重要なコミュニケーションツールである,ということはこのエッセイを読まれる方からすれば「いまさら何を」という感じではないかと思いますが,わたし個人はここ最 …

第21回「海外スキー」

村田 和義(青山学院大学)   12月になってそろそろスキーシーズン到来ですね! ということで、今回はスキーの話題をさせていただきます。   大学の基礎スキー同好会に所属していた仲間と一緒に卒業旅行で …

第20回「気の赴くままに:テレワーク日記」

谷川 由紀子(NEC)   会社に行って仕事をするのが基本の生活から、家で会社につないで仕事をするのが基本の生活に変わって1年半以上になる。 以前は、たまに風邪を引いて寝込んだりしたときに、家の窓から刻々と色を …

我が家の山茶花が咲きました

第19回「私のダイエット方法」

藤野 秀則(福井県立大学)   リレーエッセイの担当が回ってきて、一体何を書こうか考えて思い浮かんだのが表題のタイトルです。ゆるい話ではありますが、お付き合いください。   私がダイエットを始めたきっ …

今の私。あんまり違い分からないですね。

第18回「別れと今」

竹内勇剛(静岡大学)   エネルギッシュな話題が多いリレーエッセイに水を挿すようで恐縮なのだが,このコロナ禍の中ですでにお亡くなりになっていたという事実を知ることが多くなったように感じる.私ごとながらこの8月に …

すでに完全に過去のものになった腹が出てなくて,髪がふっさりあって,皺が少なく,滑舌が良くて,それなりにさっぱりしていて,健康そのものだった高校生時代.

第17回「リアル雑談のすゝめ」

葛岡 英明(東京大学)   5年ほど前から、つくば市の自宅から車で20分ほどのところにある低山の朝日峠に行って、健康維持とリフレッシュを兼ねてハイキングをするのが毎週末の習慣になっている。いつも山道を歩いている …

第16回「鳥人間」

石井 裕剛(京都大学)   私の研究は知的探求というより、モノづくりが多いです。プログラミングが好きで、時間を掛けてモノをつくり、動かすのが好きなのですが、その原点は鳥人間コンテストにあると思っています。 &n …

機体を人力で引っ張る試験飛行。右端が筆者。

第15回「うどん屋のおばちゃんは『影響力の武器』の達人!?」

北村 尊義(香川大学)   今年の2月に私は立命館大学から香川大学へ転出しました.単身赴任にするか悩んだのですが,幼い息子のことを考え,「皆で行こう!」ということになり,一家で香川県に移住することにしました.そ …

しっぽくうどんと唐揚げ

第14回「学生とのコミュニケーション」

伊藤 雄一(青山学院大学)   新型コロナ禍で影響を受けたものはたくさんあると思う.テレワークが推奨され,ホームオフィスが当たり前になり,出かけても緊急事態宣言下では夜の飲み会もなくなり,めっきりコミュニケーシ …

第14回リレーエッセイ画像

第13回「還暦」

福住伸一(理化学研究所/東京都立大学)   昨年9月に無事に還暦を迎えることができました。まぁ、2周以上を目標としている私としてはまだ半分でやっと折り返しかどうかというところなので、特にどうということもないし、 …

第13回リレーエッセイ画像

第12回「そうだ。那珂湊へ行こう」

亀山研一(帝人ファーマ(株))     コロナの緊急対策中なので、若干、不謹慎かもしれませんが、茨城県の那珂湊漁港にある市場寿司にハマっています。元々、家内が「はとバスツアー」で行ったのがきっかけで、 …

第12回リレーエッセイ画像

第11回「リアル」

狩川大輔(東北大学)   家族を連れて、市内の公園に車でピクニックに出かけた時のこと、いよいよ目的地の公園が目前に迫った交差点で、「右折です」という地図アプリの音声ナビに従って、私は車のハンドルを右に切りました …

第11回リレーエッセイ画像

第10回「機能的関係から包括的関係へ」

石井 裕(岡山県立大学)   コロナ禍で日常生活が大きく変貌する中、自然は作業者の心の準備など待ってくれず、今年も農繁期に入りました。私もこの時期から、週末ごとに米作りの準備作業に追われます。その傍ら、小さな畑 …

第10回リレーエッセイアイキャッチ画像

第9回「掌屈」

山本 知仁(金沢工業大学)   先日、松山英樹さんが日本人として初めてマスターズを制覇しました。私も朝方、生中継を見ていたのですが、歴史的な出来事を最後まで見ていたら、もう少しで朝の授業に遅れそうになりました( …

第9回リレーエッセイ画像

第8回「便利悪」

黒田 嘉宏(筑波大学 システム情報系)   ここ最近の米国大統領選ではフェイクニュースなどSNSの負の側面が顕在化している。正直、どの情報が本当に正しいのか全く判別がつかなくなってきた。芸能人スキャンダルもSN …

第8回リレーエッセイ画像

第7回「断捨離」

下田 宏(京都大学)   先日、年度末の折に研究室のスタッフや学生さんに手伝ってもらって不要物品を一掃しました。いわゆる「断捨離」です。いや、正確には断捨離を試みたというべきでしょうか。結果的にはこれまでため込 …

第7回リレーエッセイ画像

第6回「私と薬学部と工学部」

伊藤 京子 (大阪大学)   高校生のときに卒業後の進路を考え、工学部に行きたいと思いました。それほど深く考えたわけではなく、「かっこいいな」と思ったのですが、親の反対もあり、薬学部に入学しました。 &nbsp …

第6回リレーエッセイ画像

第5回「シフトダウン」

小林 真 (筑波技術大学)   右手でスロットルを閉じ、左手でクラッチレバーを握ると同時に左足を押し込んでギアを落とす。間髪入れずに軽く回転数を上げ、下がるタイミングでクラッチをつなぐ。エンジンブレーキの音と前 …

第5回リレーエッセイ画像

第4回「見つめた画面の向こう」

雨宮 智浩 (東京大学)   定期健康診断などで「1日のうちにパソコンの前でどれくらい作業していますか」という質問があります.この質問項目はよくできていて,この回答だけでも健康面の様々な問題が推測できそうです. …

第3回「私のファミリーヒストリー」

高橋 信(東北大学大学院工学研究科技術社会システム専攻)   新年早々暗い話で恐縮ですが私の父は私が3歳の時、昭和43年に亡くなり、私自身はほとんど記憶がありません。最近、NHKのファミリーヒストリーという番組 …

第3回リレーエッセイ画像

第2回「Electronic or Paper?」

大久保雅史(同志社大学)   突然ですが,みなさんは(大学)図書館を利用されていますか.実は私は同志社大学で,研究や教育とは別に10年近く大学図書館の仕事に関わっています.昨今,多くの大学図書館の抱える問題とし …

電子図書館の画像

第1回「ことばを思うよもやま話」

藤田欣也(東京農工大学)   みなさま、新年明けましておめでとうございます。例年にないずっと自宅でのお正月、いかがお過ごしですか。コロナ禍の中、私たちの生活を支えてくださっているエッセンシャルワーカのみなさまに …

藤田欣也先生
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